銀行から貸付をうけ、担保として一時払い変額保険に入ったが...

Legalus編集部さん 2015年07月17日

 平成2年、3億円の生命保険(一時払い変額保険)を担保に銀行から借り入れました。バブル崩壊とともに銀行への返済が不可能になったため、保険を解約し全て返済にまわしました。それでもまだ借入金が9千万ほど残っています。毎月の返済額が大きく、生活にまったく余裕がありません。
 生命保険会社を信用して契約したのに借金だけが残り、苦しめられている現状です。こうなったのも生命保険会社の運用が悪かったのが原因なのです。
 第三者の保護など、何か良い策はないでしょうか?



(40代:女性)

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Legalus編集部

     変額保険とは、株式や債権を中心に資産を運用し、その実績によって保険金や解約返戻金が増減する、「ハイリスク・ハイリターン」型の保険です。生命保険型では、死亡した時に基本保険金+変動保険金を計算して受け取れるものが多いようですが、解約した場合の解約返戻金には普通最低保障はありません。
     バブル期にはこのような投機性の高い金融商品が多く売り出されましたが、崩壊とともに赤字に終わった例が多かったようです。その意味では、ほとんどの方が契約先会社に不満を持っておられるのではないでしょうか。



     運用形態自体に契約違反があったのなら、債務不履行責任民法415条)を問うことができます。また、最低保障していたのに払わないという場合も払わせることは可能です。しかし、一般に考えられる程度の注意を払って運用に努め、その結果予定したような収益が上がらなかったのにとどまる場合は、損害賠償を請求することはできないと考えます。あなたの場合は中途解約なさっているので、なお難しいでしょう。

     金融商品に限らず、ハイリターンが期待できる話は全てハイリスクが前提にされたものです。まさかの場合に損を負う勇気と覚悟のある人のみが「おいしい話」に参加でき、大きな利益を手中に収めるチャンスを得ることができるのです。ハイリターンばかりが保障されリスクがないなどという話は眉唾物、と思ってください。ハイリターンばかりを夢見て投資話に乗る人が後を絶たないのは哀しいことです。


     契約先の生命保険会社の資産運用が悪かったのがたとえ事実であるとしても、その会社を自分の契約相手として選んだのは、あなたが自己責任に基づいてなさったことです。それを認識したうえで、返済方法や利率について銀行と話し合ってみられたらいかがでしょうか。

2015年07月17日

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