業務委託契約を締結していないのに、契約書にない業務を勝手に遂行されたものにはお金は払えないから返金を要求されている

User image 1 匿名事業主Aさん 2019年05月29日 22時37分

こんにちは。

以前、個人事業主として運送会社とシステム運用の契約をしておりました。
正確には契約書を何度か提出して締結を依頼しましたが、曖昧にされ3年が経過した状態です。
現在は、個人事業主ではなく、会社を設立して会社名義で請求書を出して支払いをしてもらっています。
こちらも、業務委託契約の締結を希望しましたが、契約書締結がされないまま業務を遂行しておりました。

ここ数ヶ月で、別の仕事を依頼され従事しており、その分の報酬を請求いたしました。(数ヶ月は請求した金額が支払われていました)
もともと契約書も締結していないので、以前の業務の単価と同じ金額を請求しております。(金額の妥当性は双方で話し合って事前に決めてはいません)
しかし、急に連絡が入り、契約書にない仕事を勝手にしているし、そもそも好意で(無料)で動いてくれていると思っていたので、この支払った報酬を返金してほしい。
もちろん、こんな優しい言い方ではなく、こちらに落ち度があるような言い方で詰められました。

⑴ そもそも、契約書を締結していない場合、振り込まれたお金の返金義務はありますでしょうか?
⑵ 契約書が締結されていない場合、こちらが不利になることはありますか?(契約書締結していないので、働いたと言っても相手の企業さんが勝つ→そんなの知らないと言われて終わり?)

よろしくお願いいたします。

注力分野
離婚・男女 不動産・建築 企業法務
ベストアンサー

契約書がある方が当事者間の合意が明確になり、争いの範囲が限定される効果はありますが、ご相談のケースですと、(無料で対応することを合意しているとか、客観的に見て新たな報酬を発生するとは思えない程度の軽微な業務であるとか、既存業務の範疇に収まるというような事情がない限りは)、追加の業務についても代金額の合意はなくとも相当な代金請求は可能ということになるのが一般的解釈かと思います。

さらに、本件では、数ヶ月にわたり請求通り払われていたという経過もありますから、黙示の合意があったともとれます。

とりあえずは、追加の代金請求については請求可能という理解で進めてよいものと思います。したがって返金の義務はないものとして対応することが基本になるのかと思います。

裁判になった場合、契約書がないことでやるべき業務の範囲が不明確なことは間違いありませんし、敗訴リスクに影響はすると思いますが、請求した費用に見合う業務を行っているのであれば、返金せよという結果にはなりにくいものと思います。

ただ、数年来の取引関係があり、今後も維持したいというのであれば、この件で全か無かの対応をするのではなく、多少は譲歩して、きちんと今後のために契約書作成を行う条件交渉をしてみるということも一つの方策ではないかと思います。

2019年05月30日 09時58分

(1)上記の経緯を前提とする限りでは、返金義務があるとは言い難いでしょう。
過去数か月は請求金額が支払われていること、今回も先方の発注に基づき同様の業務が行われ、同額の単価であること等の点を踏まえると、有償での依頼の合意が成立するというべきでしょう。
双方が事業者(商人)であり、過去数か月分につき請求を行ない支払がなされている点を踏まえると、無料業務との主張は無理があると思われます。

(2)上記の通り関連事情から契約の成立が認められる可能性はありますが、契約範囲が不明確であるため紛争が生じるおそれがあるとともに、個々の合意を立証する必要が生じます。
そのため、やはり契約書を作成し、契約内容を明確にしておいた方が良いでしょう。

2019年05月30日 10時00分
補足質問
User image 1

匿名事業主A - 2019年05月30日 11時16分

お返事ありがとうございました。
とても嬉しいです。

補足で質問させていただきます。

⑴ 契約書がそもそも存在しないことで、今までの報酬も契約書がないので全額返金しろ!などにはならないでしょうか?
⑵ 現在、呼び出されて個室で詰められたため、口頭で返金しますと返答してしまいました。録音などされていた場合、法的になったりしますでしょうか?(請求書の項目別に、あなたが間違っていますよね?と言う同意を言わされましたので、録音している可能性が高いと感じております)
⑶ 5月分として新たに発生している請求書については、契約書いないことを勝手にされたので、支払い義務がないので破棄しますと言われております。このような場合は、一般的には支払ってください。と文書なやメールでお願いするが、支払われなければそのままと言う流れが一般的でしょうか?
⑷ 契約書が存在しないので、先方が主張されている、”契約書にない業務を勝手に下から支払う義務はない”と言うことに対して、請求書と一緒に契約書の2通のうちの1通を送ってくださいと伝えております。
  契約書が存在しない場合、”契約書にない業務を勝手に下から支払わない”と言う先方の主張については、こちらから言及できるものでしょうか?
  契約書にないことを勝手に下から支払わない→契約書を見せてください
  先方が主張される、”契約書”をいただけるまで返金しません。と言う理屈が通るかと言う意味合いでの質問です。
⑸ 以前より消費税を税込にされたり、支払いの段階で源泉徴収処理をお願いしても断られたり、源泉徴収を依頼しても出してもらえない、諸々と対応がしていただけない会社なので、今後も続けたい気持ちなどは一切ございません。

お手数ですが、返答お願いいたします。
補足回答
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小川 智史 弁護士 - 2019年05月30日 11時35分

(1)先方が返金を主張する可能性はありますが、紛争になれば先述の通り諸々の経緯等から合意の成立を立証する必要があります。
(2)「呼び出されて個室で詰められた」経緯によりますが、強引に言わされたのであれば争う余地はあるでしょう。
(3)相手方が支払わない場合、法的手続が必要となる可能性があります。
(4)先述の通り、契約書以外の諸事情から、申し込み時点における、過去数カ月間の単価と同様の金額での合意を立証できるか否かによります。
(5)話し合いによる解決が困難な場合、相手方から返還請求訴訟を提起される可能性があります。併せて、未払分につき貴殿から法的手続を実施するか否かも検討頂く必要があるでしょう。
消費税の不当転嫁については、消費税転嫁対策特措法により、公正取引委員会・中小企業庁による相談窓口があります。詳細は公正取引員会のHPをご覧ください。
補足質問
User image 1

匿名事業主A - 2019年05月30日 15時26分

お返事ありがとうございます。
なんども申し訳ありません。

ケースに夜と思いますが、今回、
⑴ 契約書が存在しないで数年間の支払いを受けていた事実(何年も支払いを受けていた)
⑵ 契約書がないため、契約書外の業務を勝手にしていたと言う理由にはならないので返金には応じられない
⑶ こちらからの請求で、会社として支払いを受けて実際に振込を受けた(業務外の作業絵を勝手にしたと言われてるが、実際は請求書は受理され支払いをされている)

上記の理由で、返金についてはお受けできません。

と言うような内容で返答した場合、先方が引き下がらずに法的な訴えをしてくる可能性がある?と言う認識になりますでしょうか?

お手数ですがよろしくお願いいたします。
補足回答
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小川 智史 弁護士 - 2019年05月30日 15時44分

法的手続きを実施するか否かは先方の判断になりますが、可能性がゼロとは言えません。
なお、ご回答は以上にて終了とさせて頂きます。
お礼メッセージ

小川様

ご返答をいただきまして誠にありがとうございました。
大変、感謝しております。

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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