警察に提出した業務上横領の告発状と示談について教えてください

User image 1 lu_5db353b3さん 2021年05月18日 05時18分

A株式会社の代表取締役社長の横領事件が発覚しました。
私は役員・社員でもなくA株式会社の株主になります。

警察に告訴状を提出したのですが、被害者はA株式会社であり株主は直接の被害者ではないので、告発状にしてほしいと要望があり、告発状を提出して、正式に受理されました。

業務上横領は示談が重要みたいですが、この「示談」とは誰がするものでしょうか?

直接の被害者であるA株式会社でしょうか? A株式会社だった場合、横領事件を起こしたのは代表取締役社長ですから、自演で示談する事ができます。

それとも、告発状を提出した株主である私が示談に応じる選択肢を持っているという事でしょうか?
横領が非常に悪質な手口だった為、厳罰な処罰を望んでいます。私は示談に応じるつもりはありません。

よろしくお願い致します。

取扱分野
消費者問題 離婚・男女 犯罪・刑事事件

ご回答いたします。
示談は、加害者と被害者との間で成立するものです。
ご相談のケースでは、被害者A株式会社と、加害者である代表取締役との間で行うことになります。
したがって、被害者に該当しないご相談者様は、示談に関与することができません。

もっともご相談者様が懸念されている自演の可能性は、ほぼ生じることはありません。
ご相談のケースで代表取締役が会社を代表して示談を交わすことは、会社との関係で利益相反行為となり、別途問題となります。
したがって、A株式会社としては、別の取締役に権限を与えて示談をする、弁護士等の専門家を代理人に立てるなどの方法を採った上で、示談をすることになると予想されます。
業務上横領の規模が不明ですので具体的には申し上げられませんが、下手な条件で示談をした場合、A株式会社は株主総会の場で、示談をした理由や金額の妥当性を、株主に説得的に説明出来ないことになります。仮に問題の代表取締役を解任しない判断となれば、その点も含めて更なる説明責任を求められることになるでしょう。

以上のように、ご相談者様に示談の権限はございませんが、ご懸念の点は問題ないかと存じます。
参考になりましたら幸いです。

2021年05月18日 10時03分
お礼メッセージ

吉田先生、ご丁寧にありがとうございました。 示談の権限がないのは残念ですが、心配している事は起こらないという事で安心しました。 感謝致します。

示談の相手方はA株式会社ですが、示談交渉は当該代表取締役との利益相反取引に当たるため、取締役会設置会社の場合は取締役会決議、取締役会非設置会社の場合は株主総会決議が必要となります。
もっとも、前者の取締役会決議に関しては、当該代表取締役は特別利害関係人に該当するため、取締役会決議に参加できません。

また、貴殿は直接の示談交渉の相手方には該当しませんが、6か月以上株式を保有している場合には、①まず、A社に対し、当該代表取締役に対する民事訴訟を提起するよう求め、②60日以内に提訴しない場合には、貴殿自身が株主代表訴訟を提起することも可能です。

2021年05月18日 10時29分
お礼メッセージ

小川先生、ご回答ありがとうございました。
会社は取締役会非設置会社ですので、株主総会決議が必要になるという事は大株主である私が最終的に示談の権限を持っているという事になりそうです。安心しました、感謝致します。

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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