被告人が重い刑を求めて控訴・上告はできるのでしょうか?

User image 1 匿名ユーザーさん 2014年09月17日 20時02分

 傷害事件を起こし、8月の初旬に懲役2年、執行猶予4年との判決でした。検察側からの控訴はありませんでした。事件は殺人未遂でもいい位の大変酷いもので、被害者の方は内臓破裂で全治8週間、複数回の手術の為に、いまだに入退院をくりかえしているそうです。私は自由に動けると言うのに、相手にとっては納得がいかない話だと思います。第一回公判時には最後の被告人意見陳述で裁判所に、出来る限りきびしい処分、厳重処罰をお願いしましたが、上記の判決でした。私(被告人)が軽すぎるとして不服申し立てして、判決より重い刑を求められますか?



(40代:男性)

匿名弁護士

 刑事訴訟においては、上訴審で、検察側が上訴をせずに、被告人側が上訴した場合、原判決より重い刑を言い渡すことができないとする「不利益変更の禁止」という原則があります(刑事訴訟法402条414条参照)。

 この不利益変更の禁止は、被告人が上訴で刑が重くなることをおそれてしまい、積極的に控訴や上告が行えなくなってしまうことに配慮し、被告人の利益を確保することを趣旨としています。

 したがって、基本的には被告人側から刑が軽すぎるとの理由で控訴や上告を行うことはできないものとされています。



 しかしながら、この不利益変更の禁止は、「あくまで同一の事実関係に基づいた場合、その事実関係に基づいて原判決より重い刑を言い渡すことはならない」という趣旨です。そのため、原判決では明らかになっていなかった新たな事実がわかり、その事実を考慮してみると刑が重くなるなどした場合は、「同一の事実関係に基づいていない」ので、不利益な変更をしてもよい、となりえます。



 もっとも、この方法においても、被告人側から不利益な事実を改めて摘示し、上訴をするというのは現実的ではないと思われます。

 むしろ、事件のことを真摯に反省し、更生していくことこそが今なすべきことなのではないかと思われます。

2014年09月17日 20時02分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

裁判和解不履行後の刑事告訴

刑事裁判(告訴・告発・控訴・再審) 2018年11月06日

民事裁判にて和解後、金銭支払が不履行となり、和解解消をしてから刑事告訴は可能でしょうか。条項には単に、今後刑事処分を求めない、とありますが、解消された場合は条項も無かったことになりますか?このような民事崩れの案件を告訴できるのでしょう...

強盗致傷事件の再審請求をしたいです。「金銭目的ではない」新証拠があります。 

刑事裁判(告訴・告発・控訴・再審) 2018年09月03日

強盗致傷7年の懲役から戻ってきました。起訴は3件。金銭目的ではないということで、罪名を争いました。 うち2件については荷物に手を付けることなく処分しました。しかし、最後の1件だけは処分を後回しにし、自宅に置いたままでした。 ちなみに、...

告発人の保護に関して

刑事裁判(告訴・告発・控訴・再審) 2018年07月19日

現在、医療機関で勤務しています。 勤務先で、医師の医療過誤で患者様が亡くなられました。 主治医は院長で、医療事故の届けもせず、患者様家族にも、心臓が弱っていたのでどうしようもなかった と説明をしています。 しかし、実際には処置の際に「...

警察官に監禁されました

刑事裁判(告訴・告発・控訴・再審) 2018年06月21日

軽犯罪法違反被疑事件で任意の取り調べを受けています。 現在も継続中です。 私は50歳代の男性です。逮捕はされていません。 初回の取り調べの際、身請け人を呼ぶように言われましたが拒否しました。 私には住居もありますし、運転免許証にもその...

弁護士Q&Aを検索

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

ページ
トップへ