携帯ウイルス1~携帯ウイルスとは?~
[投稿日] 2014年11月18日 [最終更新日] 2017年02月08日
犯罪・刑事事件を得意としている弁護士
最近、テレビやCMなどで盛んに推奨されている携帯電話のウイルス対策。
ここ数年でパソコンのウイルス対策ソフトに付属して販売されるようにもなりました。
とはいえ、実際にこれらの対策ソフトを備えている人はまだ多くありません。
そもそも「携帯ウイルス」とは一体どんなものなのでしょうか?
「携帯ウイルス」とは、携帯電話に感染するコンピュータウイルスの総称で、携帯に不正な指令を与えることで、操作者の望む動作を阻んだり、望まない動作をさせたりするプログラムのことです(刑法168条の2第1項参照。いわゆる「コンピュータウイルスに関する罪」)。
このうち、現在最も危険視されているのは「スパイウェア」というウイルスです。
携帯電話を標的としたスパイウェアは、遠隔地からの電源操作、写真撮影、GPSによる追跡、通話記録やテキストメッセージ・メール情報の盗難など、携帯電話をめぐるすべての出来事を特定のサイトへ送信する機能があります。
しかも、ユーザー側はこれらスパイウェアの動きはおろか、感染した事にさえ気づかない場合が多いといいます。
こんなに恐ろしいものなのに、日本でひろく携帯ウイルスへの注意喚起がなされるようになったのはここ数年のことです。
携帯自体が普及し始めてから15年以上も経つのに、今頃になって注目された背景には、近年の携帯電話の変化が影響しています。
従来の携帯では、ネット接続で閲覧できるのは携帯専用ページでした。
携帯専用ページは容量が小さく、DoCoMoやauなどキャリア毎に仕様が違っていたため、あまり情報を載せられないうえに各キャリアでページを作り分けなければならない不便さがあります。
しかし、「小さなパソコン」と称されるスマートフォンの出現により、携帯のネット環境は激変。
閲覧できるページがパソコンと同じになったことで、より多くの情報をより快適に入手できるようになりました。
また、スマートフォンは「アプリ」と呼ばれる種々のプログラムを追加することで機能を増やし、どんどん自分用にカスタマイズしていくため、従来の携帯よりも、操作上、ネット接続を要求される機会も増加しています。
こうした携帯の変化は、ひとつのウイルスを作れば容易に多数のユーザーに感染させられることを示しているため、ウイルス製作者の側からすれば大変好都合といえます。
また、人々が手を伸ばしやすい無料アプリのかたちでウイルスを提供すれば、ユーザーが自発的にダウンロードすることも期待でき、拡大の手間も省けます。
こうした被害を避けるには、冒頭で紹介した携帯ウイルス対策ソフトを入れるのが有効です。
また、一見問題のなさそうなアプリでも、アプリの機能上全く関係のない機能が付されている(たとえば、画像提供アプリなのに電話帳にアクセスする機能が付いているなど)場合は念のため、ダウンロードを控えるなど自衛策を講じることも必要です。
更新時の情報をもとに執筆しています。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。
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