従業員がお金を持ち逃げした!

Legalus編集部さん 2014年12月25日

 会社の従業員1名が無断欠勤をし、その日以降連絡がとれなくなりました 数日後、その従業員が数件のお客様から契約金の頭金を会社に内緒で勝手に集金しに行き、計600万(現段階で確認できてる被害額)の現金を集め、それを持ち逃げしている事が発覚しました。

 警察に被害届けを出そうとしたら、警察からは「被害にあったのはお客様だからお客様から被害届けを出してもらわないとダメ」みたいな事を言われたみたいで結局被害届けは出してないんです。

 本当に、わが社は被害届を出すことはできないのでしょうか?このまま泣き寝入りするしかないのでしょうか?



(30代:女性)

関連Q&A

業務上横領をしました。

横領 2017年04月22日

会社の事務員をしていました。 数年前から私物の購入時に領収書を発行してもらい 経費として計上して着服していました。 二日前に会社で罪を問われ 告白しました。 金額は昨年度だけで380万です。 明日 通帳を持って会社に行きます。 私はど...

業務上横領に該当するかどうかについて

横領 2017年04月18日

同僚が横領をしている疑いがあります。事例としては 1)親会社から預かった品物(花見会のビールの差し入れ7箱中1.8箱分程度の抜き取り) 2)業者からのお歳暮や時節の挨拶で贈られたビール券などの金券類を会社・上司に報告せず所在不明(おそ...

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する

Legalus編集部

     姿を消した従業員が今回の600万円について、集金の権限がないにもかかわらず、権限があるかのように偽り、顧客が騙されて金銭を交付したと考えるのであれば、詐欺罪となりますから、被害者はその顧客ということになります。そうであれば、相談者の会社が被害届を出すことはできません。その意味で、警察の方の言っておられることは正しいといえます。



     しかし、従業員の行為を「業務上横領罪」(刑法253条)として考えるならば被害者は会社となるので、会社は被害届を出すことが可能です。



     業務上横領罪とは、業務上自己の占有する他人の物を横領した場合に成立する犯罪です。この従業員は、集金を行った時点ではその権限があったと考えられます。そして、仕事の顧客から預かった金銭(従業員が預かった時点で金銭の所有権は会社に帰属すると考えられます)を自己の物としたといえるので、彼には業務上横領罪が成立します。



     ですので、会社は業務上横領罪の被害者として被害届を提出できますし、また告訴状を提出することもできます(刑訴法230条)。告訴がなされた場合、捜査機関はこれを拒むことができず、捜査を尽くす義務を負うものと解されています(警察官職務執行法、刑事訴訟法242条、犯罪捜査規範63条、刑事訴訟法189条2項等参照)。



     また、仮に会社が被害者でないとしても、犯罪を発見した者として告発をすることができます(刑訴法239条1項)。告発がされた場合も告訴がされた場合と同様に捜査機関に捜査を尽くす義務が発生すると考えられています。



     以上より、相談者の会社は今回の件に関して泣き寝入りをする必要はなく、上記いずれかの方法で捜査機関に捜査を促すことが可能です。

2014年12月25日

横領に強い弁護士

【堺市】南海本線堺駅すぐ

クライアントファーストをモットーに、常にご依頼者様の視点に立った誠実な事件対応を心がけております。

丁寧な説明を心がけています。

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する
ページ
トップへ