勝手に持ち出した車と借りた車。許可無く転売した場合は罪が違う?

User image 1 匿名ユーザーさん 2014年12月20日 01時42分

 彼が私の姉の車を借りたまま、売却してしまいました。その後、姉は彼を告訴したため、彼は逮捕され、勾留されています。


 姉の証言の中で「キーをつけた車を勝手に持っていかれた」とのうその証言があったので、「車は、実は借りていたものであって、勝手に持っていったものではない」と警察に事情を話し、調書を取ってもらいました。


 なんとか彼の罪を軽くしたいと願っています。勝手に持っていったものと借りたものの違いは、この事件ではどう違ってくるのでしょうか?


(30代:女性)

匿名弁護士

     キーをつけた車を「勝手に持っていった」場合と、借りた車を転売した場合では、成立する罪が異なります


     勝手に持っていった場合、他人の占有する財物をその意思に反して自分または第三者の占有に移す行為として、窃盗罪235条)にあたります。


     しかし、借りていた物を第三者に転売する行為は、自分の占有する他人の物を、委託の趣旨に背いて、その物につき権限がないのに所有者でなければできない処分をする行為として、横領罪252条)にあたります。


     従来、窃盗罪が懲役10年以下の刑であったのに対し(今回の改正で罰金刑が新設)、横領は5年以下と、約半分の刑でした。


     窃盗が他人の占有を侵害するものであるのに対し、横領は既に自分が占有している物を処分するものである点が、誘惑性が高く、可罰性が低いと考えられていたようです。


     軽い処分にとどめる方法としては、本人が悔悟していることを検察官らに知ってもらうこと、被害者に弁償して示談を成立させることなどが考えられます。


     まだ公訴が提起されていない段階でしたら、お姉さんに被害額を弁償し、告訴を取り下げてもらうように働きかけてみましょう。ご相談文からは「彼」とあなたの関係がはっきりしませんが、もしお姉さんと「彼」が親族にあたる関係であるならば、刑法244条親族相盗例)により、告訴が取り下げられれば、裁判になることも、刑事責任を問われることもありません。


     しかし、この場合でも、いったん公訴が提起されれば、告訴は取り下げられなくなってしまいます(刑事訴訟法237条1項)。また、親族にあたらないときは、告訴が公訴提起の要件とはならないため、そのまま捜査が続けられることになります。


    そのときは、裁判と並行して、示談交渉を進めることになるでしょう。

2014年12月20日 01時42分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

悪徳不動産仲介会社からの手付金の回収はできるのか?

横領 2017年07月07日

不動産売買に関わる詐欺被害についてです。 手付金として、お金を入金したところ売主に渡らず不動産会社が横領し使用してしまい、破産手続きは金が必要なためあえてせず事実上幽霊会社として存続させています。社長は自己破産し、会社の財産も一切ない...

相続財産を隠匿されている場合の罪

横領 2017年07月04日

父の遺産について、生前に財産を預かっていた相続権のない父の弟が父親名義でなかった資産を隠匿しているようで一向に相続人である本人に渡すそぶりがありません。この場合窃盗横領罪は成立するのでしょうか?

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

投稿する

横領に強い弁護士

刑事事件を主に取り扱っています。

【Legalusからのご相談は初回無料】元検事の刑事事件に強い弁護士です。

身の回りの法律トラブルの解決に積極的に取り組んでおります

丁寧な対応と、温かく親しみやすい雰囲気でお迎えすることを心がけております。

【堺市】南海本線堺駅すぐ

ページ
トップへ