パチンコ店で景品交換券をひろって現金と交換すると?

Legalus編集部さん 2014年05月08日

 先日、パチンコ店で景品交換券(約5千円分)を拾いました。 券は丸まっており、仮に5千円だとしても捨てるものかなと思い、そのまままた足元に捨てておきました(今思えば面倒でも、店側に渡すべきでしたが)。もし仮に、素知らぬふりで券を拾い、現金と交換してしまった場合、遺失物横領罪や窃盗罪などになるのでしょうか?


(30代:男性)

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Legalus編集部

     実際に起訴されるかはともかく、窃盗罪のほか、詐欺罪にも該当する可能性のある行為です。


     パチンコ店に落ちていた景品交換券を「拾った行為」と、景品交換券を「特殊景品や現金に交換する行為」とに分けて、ご説明します。


    1、パチンコ店に落ちていた景品交換券を拾って自分のものにする行為


     景品交換券の所有者が、まだ近くにいるか、一時的にその場を離れているだけであるにも関わらず、交換券を拾って自分のものにしてしまうと、「所有者に対する窃盗罪」が成立します(刑法235条、10年以下の懲役)。

     
    所有者がすでにパチンコ店にいなくても、その交換券がパチンコ店の中に落ちている以上、「パチンコ店に対する窃盗罪」が成立します。

     
    そのため、パチンコ店の中で交換券を拾ったような場合は、速やかに店に引き渡すべきでしょう。

     
    なお、パチンコ店の外の路上などで交換券を拾った場合は、警察に届けましょう。これを拾って自分のものにしてしまうと、遺失物横領罪が成立します(刑法254条、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金もしくは科料)。


    2、拾った景品交換券を、パチンコ店で特殊景品に交換する行為と、景品交換所で現金に交換する行為


     すでに窃盗罪が成立している以上、その後に交換券を保管したり破ったりする行為は、違法性が窃盗罪で評価されている範囲にとどまる限り、罰せられることはありません(不可罰的事後行為)。

     
    しかし、景品交換券を拾った行為で「所有者に対する窃盗罪」が成立していた場合は、拾った景品交換券を自分のものであると偽り、パチンコ店で特殊景品と交換する行為が、新たにパチンコ店の法益を侵害していると考えることもできます。この場合は、所有者に対する窃盗罪のほかに「パチンコ店に対する詐欺罪」(刑法246条1項、10年以下の懲役)も成立する余地があります。

     
    また、その後に特殊景品を景品交換所で現金と交換する行為は、パチンコ店と景品交換所の経営主体が異なる点を重視すれば、「景品交換所に対する詐欺罪」も成立すると考えることもできます。

2014年05月08日

横領に強い弁護士

【交通事故案件多数】【複数弁護士対応可】 栃木県北の頼れる弁護士

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