突然住居侵入罪を主張した彼氏、こんなの成立するの?

User image 1 匿名ユーザーさん 2014年07月07日 19時33分

 男性甲と女性乙とが交際関係にある。交際期間は2年。その間、乙は甲宅に自由に出入りしており、そのことでトラブルはなかった。甲は一人暮らしである。乙は甲宅の合鍵を持っていたわけではなかったが、甲宅は、常時、鍵が掛けられていなかった。


 いつものように、乙が甲宅で甲の帰りを待っていると、甲は別の女性と帰宅した。突然の心変わりであろうか、甲は乙に対し、「自分の不在時に勝手に自宅に入っていた」と言って、住居侵入だと主張した。住居侵入罪は成立するのか?


 甲乙の交際関係の立証の可否で、同罪の成立に影響するのか?交際関係の立証とは?


(20代:女性)

匿名弁護士

     正当な理由がないのに他人の住居に侵入すると、住居侵入罪が成立します(刑法130条前段)。そして、「侵入する」とは、判例の立場では、住居権者の意思に反して住居等に立ち入ることとされています。


     したがって、住居への立ち入りについて住居権者の同意がある場合には、住居侵入罪は成立しません。同意は、住居権者全員について必要とされます。


     甲は一人暮らしですから、甲が乙の立ち入りを承諾していれば、住居侵入罪は成立しません。


     乙が甲宅に出入りすることに関して、それまではトラブルがなかったとのことですから、甲の承諾、すなわち同意があったものと考えられます。合鍵を渡していなかったとしても、同意の存在が否定されるわけではありません。ただ、合鍵を渡したという事実があれば、同意の存在を根拠付けることが容易にはなります。


     問題は、甲が別の女性と帰宅したときにも、なお甲の同意が存在したといえるかどうかです。甲がそれ以前に、乙に「もう、来ないでくれ」などと言っていた事実があれば、同意は撤回されたものと考えられます。しかし、ご相談文に、「いつものように...甲の帰りを待っていると」「突然の心変わりであろうか」とあることから、甲が同意を撤回していたと認めるのは困難でしょう。

     したがって、ご相談文記載の内容が証明できれば、住居侵入罪は成立しません。


     交際関係の事実については、立証されれば、甲の同意を推測する間接証拠とはなります。ただ、交際しているからといって必ずしも相手方宅に立入るとはかぎりません。むしろ、それまで甲宅へ出入りしていたという事実の立証が、同意の存在を裏付けるためには有効であると思われます。


     とはいえ、安心してそのまま甲宅に居続けるわけにはいきません。もし、甲が乙に対して、甲宅から出て行くように告げた場合、その退去の要求に従わないと、不退去罪刑法130条後段)が成立することがあります。その際、滞留した根拠、滞留の態様、滞留の時間などが総合して判断されます。

2014年07月07日 19時33分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

犯人への慰謝料請求の方法

住居侵入 2017年04月22日

ワイセツ目的で家に不法侵入され、近所に住む男が犯人として捕まったが、すぐに罰金を支払って釈放されるため引っ越しをしなければならなくなり、母子家庭でお金に困ってしまった。どうしたら、引っ越し費用など慰謝料として請求できるか教えてほしい!

強制退去について

住居侵入 2017年04月21日

家賃の滞納で強制退去させられたんですが荷物の引き取り先も連絡先も 明示されてなく退去前に部屋に何度か入られていた形跡がありました その事を管理会社に連絡したら 法律に則って立会いのもとやったと 言われました。こちらは立合ってませんし、...

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

投稿する

住居侵入に強い弁護士

丁寧な対応と、温かく親しみやすい雰囲気でお迎えすることを心がけております。

【初回相談無料】依頼者様の満足とご納得を最大の価値として全力でサポートいたします。

身の回りの法律トラブルの解決に積極的に取り組んでおります

刑事事件を主に取り扱っています。

【Legalusからのご相談は初回無料】元検事の刑事事件に強い弁護士です。

ページ
トップへ