ウソ発見器には協力しなければならない?(ポリグラフ検査)

Legalus編集部さん 2015年06月16日

 仕事場で財布の中からお金が盗まれるという事が起き、被害者が被害届を出したのですが、それで警察側が犯人は内部の人間が確率が高いという見解で嘘発見器をするから協力して下さいとの事なのですが、協力しなきゃ行けないのでしょうか?


(年齢不詳:性別不明)

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Legalus編集部

     犯罪捜査におけるウソ発見器の実施は、ポリグラフ検査と言います。



     捜査には、強制捜査任意捜査があります。



     強制捜査とは、個人の意思を制圧し、身体、住居、財産等に制約を加えて強制的に捜査目的を実現する行為など、特別の根拠規定がなければ許容することが相当でない手段のことです。



     強制捜査は法律に定められている場合でなければ行うことはできません(刑事訴訟法197条1項但書強制捜査法定主義)。



     また、強制捜査は、原則として裁判所による許可状(いわゆる令状)がなければ行うことができません(これを令状主義といいます。)。



     無令状捜査は違法捜査となり、裁判で排除される可能性があります。



     

     他方、任意捜査は強制捜査以外の捜査を指し、令状がなくても行うことができます。



     任意捜査というと、まず思い浮かぶのは、処分を受ける相手方の同意を得て行う捜査です。しかし、任意捜査には、相手方の同意が必要でないものもあります(尾行、張り込みなど)。




     では、ポリグラフ検査は強制捜査か任意捜査かどちらでしょうか。



     上記の強制捜査の意味から、強制捜査か否かは(1)対象者の意思に反して、(2)重要な権利を侵害するかどうかで判断されます。



     まず、ポリグラフ検査は、その検査方法から被験者の協力が前提で行われるものですので、(1)対象者の意思に反して行われるということは考えにくい捜査であるといえます。



     次に、ポリグラフ検査は、黙秘権(憲法38条1項)との関係で(2)被験者の重要な権利を侵害しているようにも思われますが、裁判例では黙秘権の侵害は無いとされています(東京高裁昭和41年6月30日判決)。



     したがって、ポリグラフ検査は、(1)対象者の意思に反して、(2)重要な権利を侵害する捜査とはいえず、強制捜査にはあたりません。



     したがって、ポリグラフ検査は、任意捜査となります。



     また、尾行、張り込みと異なり、被験者の同意を前提とするので、その実施には被験者の同意が必要と考えられます。

     捜査実務においても、事前に被験者の同意を得て行うこととされています。



     以上より、相談者がポリグラフ検査を受けることに抵抗があるのであれば、検査を拒否することができます。



     とはいえ、ポリグラフ検査を拒む行為が捜査機関に疑念を起こさせる可能性があります。



     また、刑事裁判実務において、裁判官はポリグラフ検査によって得られる証拠の信頼性については慎重であると言われています。



     実際、ポリグラフ検査結果のみで有罪とされた例は見当たりません。



     そこで、あらぬ疑いを受けぬためにもポリグラフ検査を受けておくというのも一つの手かもしれません。



     なお、ポリグラフ検査については、別途、法律豆知識・法律用語コーナーの「ポリグラフ検査」も参照してみてください。

2015年06月16日

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