家族の死因に納得がいかない。捜査をやり直してほしい!

User image 1 匿名ユーザーさん 2015年07月02日 03時33分

 数年前、家族が監禁され、血まみれで亡くなりました。搬送先の病院の医師が死亡確認をし、警察へ遺体を渡す前にCTスキャン撮影をしたようです。しかし、明らかに血まみれで、暴行と刃物による傷や脳挫傷で亡くなったのに、検案書には「病死と推定」と書かれて病死欄に丸印が付いていました。その後、死亡確認の医師にお会いして、CT画像を見せてもらいましたが、胃や腸だけでなく肺にも多数の何リットルという酸性の液体が検出されて、数日間は食事をしていない事が分かりました。

 警察に言っても「検案書のミスを訂正は出来ない」と門前払いされます。司法解剖のやり直しや裁判は可能でしょうか?



(40代:男性)

匿名弁護士

     刑事事件として検察官に告訴するか、国家賠償請求訴訟民事訴訟を提起しましょう。



     変死者またはその疑いのある死体が発見されると、その死が犯罪によるものであるかどうかを判断するため、「検視」が行われます(刑事訴訟法229条1項)。原則として検察官が行いますが、検察官の代行で警察官が行うこともできます(同2項)。

     検視の際、検察官や警察官は、医師に立会いを求めることができ、死因や死亡時刻、異常の有無などについて意見を求め、犯罪性がない場合は「死体検案書」の作成を依頼します。

     犯罪によることが明らかなときや、犯罪性が疑われるときは、状況に応じて、鑑定処分許可状に基づいて医師による死体解剖が行われます。これが、いわゆる「司法解剖」です。



     ご相談の場合は、ご家族が犯罪行為により死亡したことが明らかであるにもかかわらず、「死体検案書」に「病死と推定」と記入されたとのことです。おそらく司法解剖が行われないままに、検視のみで病死と判断されてしまったのでしょう。大切な家族の正確な死因や真実が明らかにされないことへのあなたのご不満は、もっともだと思います。



     あなたがとるべき手段として、まずは死亡確認をした医師に対して、「病死と推定」というのは何の病気なのか、ご家族のこれまでの病歴との関連性などを再確認してみましょう。また、他の医師にCT画像を見せたり状況を説明したりして、検案書を作成した医師の判断が正しいかどうか意見を求めてみるのも良いかもしれません。

     その上で、やはり犯罪性が明らかであるようならば、医師によるCTスキャン映像や、医師の証言などを証拠として、検察官に対し、「被疑者不詳の監禁致死罪刑法221条)」または「被疑者不詳の監禁罪220条)と傷害致死罪205条)」で刑事告訴することが考えられます(刑事訴訟法231条2項)。告訴により捜査が開始されるので、証拠などにより犯罪性が認められれば、真実の発見や犯人逮捕につながるかもしれません。

     また、死体検案書を作成した医師が、病死でな いことを知りながら内容虚偽の死体検案書を作成した場合は、「虚偽診断書等作成罪」(刑法160条)が成立します。このような場合、あなたは医師を告訴することも可能です。



     裁判を起こして損害賠償を請求する方法としては、捜査機関が捜査を怠ったことや、捜査をしなかったことによりあなたが受けた精神的損害について損害賠償を請求することが考えられます(国家賠償法1条1項)。

     死体検案書を作成した医師に対しても、医師が故意や過失により内容虚偽の死体検案書を作成した場合は、不法行為に基づく損害賠償請求をすることができます(民法709条)。これらの訴訟の中で、ご家族の正確な死亡原因や真実を明らかにすることができるかもしれません。

     なお、訴訟を起こす場合は、やはり弁護士に相談することが望ましいです。法テラスでは、犯罪被害者支援もしているので、ご利用ください。

2015年07月02日 03時33分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

警察の捜査について教えて下さい

捜査 2016年12月23日

恥しいお話しですが、4ヶ月前に盗撮で捕まりまして(逮捕拘留はされていません) この4ヶ月間、調書を取りに1日8時間を数十回、警察署で行いました。 で、本日 検察での調書・略式裁判の書類にサインをしてきました。 が、 その間に警察から数...

ウソ発見器には協力しなければならない?(ポリグラフ検査)

捜査 2015年06月16日

仕事場で財布の中からお金が盗まれるという事が起き、被害者が被害届を出したのですが、それで警察側が犯人は内部の人間が確率が高いという見解で嘘発見器をするから協力して下さいとの事なのですが、協力しなきゃ行けないのでしょうか? (年齢不詳:...

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

投稿する

捜査に強い弁護士

【初回相談無料】【お気軽にお電話ください】【元裁判官の経験をフルに活かし,最良のリーガルサービスをご提供】

【初回相談無料】依頼者様の満足とご納得を最大の価値として全力でサポートいたします。

【Legalusからのご相談は初回無料】元検事の刑事事件に強い弁護士です。

刑事事件を主に取り扱っています。

身の回りの法律トラブルの解決に積極的に取り組んでおります

丁寧な対応と、温かく親しみやすい雰囲気でお迎えすることを心がけております。

ページ
トップへ