保護観察中は、どう過ごせばいい?

Legalus編集部さん 2014年01月07日

 私は今、執行猶予3年で保護観察付きの身です。この間の禁止事項として「パチンコ禁止」と言われました。もしこの間パチンコ屋に行くと、執行猶予は取消しになるのですか?詳しく教えて下さい。



(40代:男性)

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Legalus編集部

     遵守事項を守らず、情状が重いと判断された場合には、執行猶予が取消しになることがあります。



     「保護観察」とは、刑事政策のひとつです。保護観察官と保護司が、保護観察対象者を補導・援護することで、再犯防止・改善更生を図ろうとするものです(更生保護法49条)。それ自体は刑罰ではありません。

     保護観察処分の対象者は、ご相談の場合のように保護観察付きの刑の執行猶予判決を受けた方(48条4号)だけでなく、仮釈放者(同3号)などです。

     対象者は、保護観察期間中、「一般遵守事項」と「特別遵守事項」を遵守しなければなりません。

     「一般遵守事項」は、健全な生活態度を保持することや、保護観察官や保護司からの指導監督を誠実に受けることなど、すべての対象者に共通のものです(50条)。

     これに対して「特別遵守事項」は、個々の対象者ごとの問題性に応じて定められます(51条)。たとえば、仕事に従事すること、犯罪性のある者と交際しないことなどです。

     ご相談の場合は、この「特別遵守事項」が「パチンコをしないこと」であったのでしょう。そのように定められたにもかかわらず、パチンコをしてしまい、なおかつ情状が重いと判断された場合は、刑の執行猶予が取り消されることがあります(いわゆる「不良措置」、刑法26条の2第2号)。手続きとしては、保護観察所長が、検察官に申出をして、裁判所が決定をします。

     この特別遵守事項は、保護観察の状況に応じて設定・変更ができ、その必要性がなくなった時には取り消されることがあります(53条)。そのため、もしどうしてもパチンコに行きたいのであれば、特別遵守事項が取り消されてからのほうが良いでしょう。



     なお、あなたが保護観察中に、パチンコに行かず、健全な生活態度を保持し、善良な社会の一員として自立し、改善更生できると認められる場合は、「良好措置」として、保護観察が仮解除されることがあります(刑法25条の2第2項)。

     これは、保護観察に付された身分や、執行猶予期間に変更はありませんが、保護観察処分を仮に取りやめるものです。保護観察所長が地方更生保護委員会に申請し、地方更生保護委員会が決定します。

2014年01月07日

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