執行猶予判決後、逮捕前に犯した事件が発覚!

Legalus編集部さん 2015年06月25日

 刑事裁判で判決が出た後に逮捕前の事件が出てきたら、執行猶予になっている場合は執行猶予が取り消しになるのですか?

 実刑で刑務所にいる場合、また裁判をして刑期をプラスされるのですか?



(20代:女性)

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Legalus編集部

    一、相談前段について



     執行猶予とは、裁判所が刑の言渡をする場合に、一定の条件の下に、一定期間(1年以上5年以下)、その刑の執行を猶予する制度のことです(詳しくは、「法律用語・執行猶予」を参照してください)。

     執行猶予は、一定の事由がある場合に取り消されます。取消決定が確定すると、判決で言い渡された刑罰が現実に執行されることになります。

     執行猶予の取消には、必ず取り消される場合(必要的取消事由)と取り消すことができる場合(任意的取消事由)があります。



     必要的取消事由刑法26条)は以下の3つです。




    1. 予期間中にさらに罪を犯して執行猶予がつかない禁錮以上の刑に処せられたとき。

    2. 猶予の判決確定前に犯した罪について執行猶予がつかない禁錮以上の刑に処せられたとき。

    3. 猶予の判決確定前に、他の罪について禁錮以上の刑に処せられたことが発覚したとき。ただし、25条1項2号に該当する者及び第26条の2第3号に該当するときを除く。



     任意的取消事由刑法26条の2)は以下の3つです。




    1. 猶予期間中にさらに罪を犯して罰金刑に処せられたとき。

    2. 保護観察付きの執行猶予になった者が遵守事項を遵守せず、情状が重いとき。

    3. 猶予の判決確定前に、他の罪について執行猶予付きの禁錮以上の刑に処せられたことが発覚したとき。



     相談の「刑事裁判で判決が出た後に逮捕前の事件が出てきたら」のうちの「逮捕前の事件」とは上記必要的取消事由の(2)「猶予の判決確定前に犯した罪」にあたると思われます。

     したがって、「逮捕前の事件」について「執行猶予がつかない禁錮以上の刑に処せられたとき」(刑法26条2号)には執行猶予が必ず取り消されることになります。



    二、相談後段について



     法は、裁判を経た罪と未だ裁判を経ていない罪がある時の処理について以下のように規定しています。

     すなわち、このような場合には、裁判を経ていない罪についてさらに判断がなされ(刑法50条)、裁判を経ている罪と経ていない罪の刑を合わせて執行する(刑法51条本文)と規定されています。

     その上で、懲役・禁錮刑については、その最も重い罪について定めた刑の長期にその半数を加えたものを超えることができないという制限などを設けています(刑法51条2項同1項但書参照)。

     したがって、「刑事裁判で判決が出た後に逮捕前の事件が出てき」た場合で、かつ「実刑で刑務所にいる場合」には、さらに裁判をして一定の制限付で刑期がプラスされることになります。

2015年06月25日

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