更地にある柿、栗などを根こそぎ持っていかれた場合の対処方法は?

Legalus編集部さん 2016年01月15日

 実家跡地の柿の木を見に来たら1個も無く、栗もみょうがも綺麗さっぱり盗まれていました。それどころか、植木も掘って持っていかれてしまいました。こういうのは被害届なり法的に何とか出来るものなのでしょうか??



(30代:男性)

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Legalus編集部

     秋の味覚を根こそぎ持っていかれてしまったということ、ご相談ながら残念でなりません。ご相談では、ご実家の跡地とのことですから、私有地であると拝察します。

     そこになっている果実や植木などは、当然私有地の持ち主の所有物となります。したがって、私有地に侵入し、柿の実や、栗、植木などを持っていくことは窃盗罪(刑法235条)となります。

     補足的に申し上げれば、私有地に管理者の許可無く立ち入る時点で住居侵入罪(刑法130条)も成立しますが、この罪は侵入者が窃盗を働いた時点で、窃盗罪に吸収される関係にあるため成立はしません。

     上記のように窃盗罪は成立しますから、被害届などを警察に出されることをおすすめいたします。



     ここまでは刑法上の話になります。仮に、柿や栗を持ち出した人物を見つけ出した場合、民法上の責任を追及することも可能です。具体的には、私有地に立ち入り、果実などを持ち出すという不法な行為によって、本来、ご相談様が得るはずの利益(果実を食べたりすること)が侵害されたのですから、得られるはずだった利益について、不法行為に基づく損害賠償請求が可能です(民法709条415条)。

     もっとも、今回のケースでは損害賠償請求をしても、本来得られるはずだった柿や栗などをお金に換算した程度ということになりそうです。訴訟手続を用いて請求するのは費用倒れになる可能性が高いため悩ましいと言えます。

     法的解決とは言えませんが、今後更地への侵入者を防ぐ意味でも、果実などの収集と禁ずる旨の立て看板を立てておいたり、防犯カメラを設置しておくなどの善後策を講じておくのも一つの方法かもしれません。

2016年01月15日

窃盗・万引きに強い弁護士

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