万引きと疑われる行為をしたときに処罰される?

User image 1 匿名ユーザーさん 2015年11月04日 18時32分

 私は先日、万引きに疑われてもおかしくない行動をしてしまいました。でも、何も盗んでいません。その時には何も声をかけられなかったのですが、後日、防犯カメラを見て警察が来るとかはないのでしょうか?また、来た時には「自分は万引きしていない」といえば大丈夫なのでしょうか。ちなみに、そこのお店のポイントカードを作っており住所も登録しています。



(10代:女性)

匿名弁護士

 万引きは、本当に商品をお店から持ち出した場合は窃盗罪が成立します(刑法235条)。しかし、疑われてもおかしくはないけれども、商品を持ち出していない場合、窃盗罪は成立しません。



 窃盗罪は「財物を窃取した」場合に成立します。窃取とは持ち主の意に反して自分のモノにしてしまうことです。したがって、お店の外に商品を持ち出した場合には、持ち主の支配下から意に反して持ち出して自分の支配下におさめたことになるため窃盗罪が成立することになります。

 簡単に言えば、「店の外に商品を持ち出すかどうか」が窃盗罪成否のポイントになると言えます。

 ただ、持ち出さなくても「万引きしてやろう」と考えてお店に入り商品に手をかけたり、こっそり服の中に隠し持っていたりなどすれば、未遂罪(刑法243条)が成立する可能性はあります。



 もっとも、このような場合であっても刑法38条1項では、「罪を犯す意思(故意)がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない」とあるため、そもそも万引きする気がなかった場合は(窃盗罪には過失犯の規定がないため)罪が成立することはありません。



 ご相談者様は、「窃盗と疑われてもしかたない行動」とおっしゃっています。詳細はわかりませんが、万引きをしていると装うような悪ふざけをした場合であれば窃盗罪(未遂罪)は成立しないことになります。

 他方、万引きをしようと思ったが思いとどまったという場合であれば、未遂罪が成立する余地はあります。



 前者の場合、窃盗罪は成立しませんが、業務妨害罪(刑法233条)が成立する可能性はあります。業務妨害とは、簡単に言えば人の仕事の邪魔をした場合に成立するものです。

 今回のケースでは、仮に悪ふざけで万引きのような行為をしていたとすれば、お店側に防犯上の負担をかけ、安全かつ円滑な業務の進行を妨げたことになるためです。

 もっとも、そのような行為が一度きりであれば、お店側が警察に相談を持ちかけても、すぐさま捜査が開始されるというのは考えづらいものがあります。



 一方、後者の場合であれば、お店側が防犯カメラの映像などをもとに警察に対して相談をした場合、警察から事情聴取を受ける可能性はゼロではありません。

 もっとも、万引きの事案では、実際に商品を盗られた場合に被害届を提出し、警察が捜査を開始するケースがほとんどだと考えられますのでひとまずは安心してもよいと思います(しかも、同じ人物に複数回万引きをされたり、被害金額が大きいなどの場合でなければ、なかなか捜査が開始されないという実情があります)。



 上記のように、今回のご相談内容から考えると、警察から事情聴取をなされるような可能性は低いのではないかと考えられます。もしそのような状況になっても、窃盗罪が問題になっているケースであれば「何も万引きしていない」と答えればよいと思われます。



 ただ、悪ふざけにせよ思いとどまったにせよ、これまでご説明したように何らかの刑法犯となる可能性がある行為です。

 君子危うきに近寄らず。やってしまって心配するくらいなら、今回の行為を十分に反省し、二度と繰り返さないことが一番大切だと考えます。

2015年11月04日 18時32分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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