万引きした息子の賠償額に納得がいきません

User image 1 匿名ユーザーさん 2015年05月09日 01時56分

 中学三年の息子が、コンビニ店で、3回にわたり万引きをしました。盗んだのは、1回につき価格105円の菓子パン1個、つまり3回で菓子パン3個、315円相当となります。

 そのときは見過ごされていたのですが、昨年12月、同じコンビニ店で同級生が万引き未遂でつかまった際、他に万引きしている子どもの名前を書かされました。6名で、息子の名前も入っていました。
 中学で教師を交えて相談し、とりあえず店側に親子で謝罪に行き、反省文も提出しました。警察にも報告しましたが、訓告という形ですみました。

 これで一件落着かと思っていたところ、1月9日、コンビニ店から店長名で損害賠償金請求の手紙が届いたのです。「今回の万引きによる損害賠償金として一律三万円としますので、今月中に下記口座へ振り込み願います。」
 全面的に非はこちらにあるのですが、実害額の約100倍近いものを払うということに、何か釈然としないものを感じます。
 ご回答をよろしくお願い申し上げます。


(40代:男性)

匿名弁護士

     不法行為による損害賠償には、他人の権利又は法律上保護された利益の侵害による財産的損害に基づくものと、財産以外の損害に基づくものとがあります(民法709条710条)。
     後者の「財産以外の損害」とは精神的なものを意味します。それに対する賠償が「慰謝料」と呼ばれるものです。


     本件で、万引きにより店が被った財産的損害は、万引きされた商品の価格相当の金銭および万引きへの対応にかかった人件費等と思われます。このうち、対応にかかった費用は算定が困難なので、損害として請求できるのは商品相当額ということになります。


     というのも、裁判において不法行為による賠償責任が争われるときは、損害の内容、価額の主張立証責任は原告(本件では-裁判になっているわけではありませんが-店側)にあるとされているからです。
     したがって、店が請求してきた3万円×6人分の賠償金の内容は、その大部分が慰謝料として請求されていると考えられます。


     では、およそ18万円に及ぶ慰謝料は相当といえるのでしょうか。
     慰謝料は、主として精神的苦痛を填補するために機能していますが、精神的損害の算定を正確に行なうことは非常に困難です。
     そこで、訴訟においては、裁判官が、被害者の地位・職業、加害者の社会的地位や財産状態など様々な事情を斟酌して、慰謝料の算定をすることができるとされています。そして、その際には、財産的損害額の立証に原告が失敗した場合の補完としても機能しているといわれています。


     慰謝料のこのような機能を考えると、一人3万円という金額が高すぎるとは、一概には言えないかもしれません。未成年とはいえ、6人もの中学生が、日常的に万引きしていたという事実は無視できないからです。
     しかし、法律の素人が適切な慰謝料を算定できるとも考えにくく、特に被害者は高めの要求をしがちです。
     できれば担当の教師も交え、再度当事者間で話し合いをもたれてはいかがでしょうか。

2015年05月09日 01時56分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

助けてください

窃盗・万引き 2017年07月19日

中学生です 今日のお昼頃警察から窃盗事件について電話があり親はいますか?と聞かれたので親は会社に行っておりますと言ったらではまた夕方連絡しますと言われました 私は捕まってしまうのでしょうか? 学校へ連絡は行くのでしょうか? すごく心配です

盗まれた品物が質屋に出されていた場合、調査・逮捕できますか?

窃盗・万引き 2017年07月12日

盗まれた品物が質屋にあり、警察に連絡した場合、警察は質屋から売った人の情報を取得し、調査・逮捕に踏み切ることができるのでしょうか? 盗んだ人の時効はいつごろなのでしょうか?

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

投稿する

窃盗・万引きに強い弁護士

【初回相談無料】【お気軽にお電話ください】【元裁判官の経験をフルに活かし,最良のリーガルサービスをご提供】

刑事事件を主に取り扱っています。

身の回りの法律トラブルの解決に積極的に取り組んでおります

【初回相談無料】依頼者様の満足とご納得を最大の価値として全力でサポートいたします。

丁寧な対応と、温かく親しみやすい雰囲気でお迎えすることを心がけております。

【Legalusからのご相談は初回無料】元検事の刑事事件に強い弁護士です。

ページ
トップへ