離婚前の債務等の支払い義務について

User image 1 とちおとめさん 2017年02月07日 03時29分

友人の話なのですが、離婚前に住んでいた賃貸家賃の支払いを求められて
いるそうで、結構多額に上ります。本人曰く、その費用は弁済できるけれど
その他にも請求が来るようだと耐えられないと言って、悩んでいます。

離婚した前夫は、会社経営に失敗してトンズラしており、ヤクザまがいの
取立て屋も出入りするようになって離婚したそうなのですが、
最後には、所得税すら滞納したようです。

そこで、教えていただきたいのですが、
  1)前夫が滞納した所得税に対して、前妻は支払い義務を
    有するのか? それは税金の対象期間と離婚タイミングに
    よるのか?

  2)前夫がこしらえた借金について、前妻は支払い義務を
    有するのか?これも、タイミングの問題か?

1.所得税の支払義務者はあくまでご主人です。したがって、原則として奥様は支払義務を負いません。
 ただし、①ご主人との離婚の際、本来ご主人に目ぼしい財産がないにもかかわらず過大な財産分与がなされていた場合、詐害行為取消権の行使(民法424条1項)あるいは不当な所得移転に関する否認(所得税法157条)により、税務署から過大な財産分与についての返還を求められる可能性があります。
 また、②奥様が会社(法人)から、勤務実態が乏しいのに給与の支給を得ていた場合や、会社が実質債務超過状態にもかかわらず給与を得ていた場合、やはり税務署から否認される可能性があります。
 税務署による否認は例外的ですが、可能性がないとは言えないので、心配であればきちんと税理士の方にご相談いただいた方がよいでしょう。

2.借金については、原則として支払義務を負いません。
 なお、夫婦には日常家事についての連帯責任があり(民法761条)、一般論として、第三者が日常家事の家事と信じるにつき正当な理由がある場合には債務が発生する可能性があるとした最高裁判例があります。
 ただ、上記正当事由については第三者が立証責任を負うところ、元のご主人の事業に関する借入であれば、債権者が正当事由を立証するのは困難ではないかと思います。

2017年02月07日 10時40分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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