小規模個人再生をしたら、車も手放さなきゃいけない?

Legalus編集部さん 2015年07月16日

 小規模個人再生をした場合、現在所有している自家用車は手放さなければならないのでしょうか?また、嫁いだ娘の自家用車も、私の名義ですが、実質は娘夫婦がローンを支払っています。その場合はどうなるのでしょうか?



(50代以上:男性)

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Legalus編集部

     ローン支払い中の自動車で、所有者がローン会社の場合は、引き上げられてしまう可能性があります。



     自己破産手続きは、借金がすべて免除されますが、その反面、一定の高額資産は失います。これに対して、小規模個人再生は、借金を大幅に圧縮できるのみですが、その反面、住宅や保険などの財産を手放さずに手続きが可能で、従来どおりの生活を行うことができます。



     ただ、小規模個人再生をした場合の「自動車」の取り扱いは、ローンによる残債務が残っているかなどにより異なります。

     ローンの支払が完済している場合は、自動車を所有し続けることができます。もっとも、保有している財産価値の総額は最低限支払わなければならないと考えられているので(清算価値保障原則)、自動車の価値が高い場合には、それを超える価値分は返済しなければなりません。

     ローンが残っている場合は、自動車の所有権はローン会社に留保されていることが通常なので(所有権留保)、自動車は原則としてローン会社へ引き上げられます。



     ご相談の場合、あなたが所有している自家用車は支払いを完済しているでしょうから、自動車の価値以上の返済をすれば、自動車を手放さずに手続きをすることが可能です。

     ローンが残っている娘さんの自家用車も、「所有者」があなた名義であれば、自動車を手放さずに手続きをすることが可能です。しかし、「使用者」があなた名義で、「所有者」がローン会社名義であれば、所有権に基づいて引き上げられてしまう可能性はあります。

     ただ、場合によっては、ローン業者との交渉で、ローンを支払うかわりに車の使用継続が認められる場合もあるようです。どうしても車を手元に残したい場合は、任意整理や特定調停の手続きを利用するという選択肢もあります。



     なお、小規模個人再生は、個人の倒産処理手続の中では手続が複雑ですし、債務者が手続進行を誤ると強制的に破産に移行することが多いので、弁護士に相談して手続きを進める方が良いでしょう。

2015年07月16日

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