自己破産時の弁護士費用の未払いがあるとローンが組めない!?

Legalus編集部さん 2015年07月16日

 10年前に、自己破産をして、現在はやっと人並みの生活ができるようになりました。家族も持てました。しかし、まだローンの審査が通りません。家賃が高く、車も現金でしか購入できず、とても苦しいです。
思い当たることといえば、破産したときの弁護士費用が未払いになっている可能性があることくらいです。私が直接振込をしておらず、領収書も受け取った記憶もなく、今となっては、弁護士さんの名前も曖昧になってしまっています。
弁護士費用が未払いであることが原因で、ローンが組めないということはありますか?その時の弁護士さんを特定する方法はありますか?



(40代:男性)

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Legalus編集部

     まずは、「破産者はローンを組めない?」をご覧ください。



     上記記事に書かれている通り、7年~10年の間はいわゆるブラックリストに相談者の情報が載っている可能性があります。相談文では、10年前に破産をされたということですので、一部情報が残っている可能性があります。今回はそのことによってローンの審査が通らないのかもしれません。一度、本人開示制度を利用されてみてはいかがでしょうか。



     相談者がローン審査をパスできないことと、弁護士費用の未払いとは関係がないでしょう。なぜなら、弁護士費用が未払いであることは、信用情報機関の登録対象情報とはなっておらず、ブラックリストに載らないからです。

     もっとも、ブラックリストに載っていないからといって必ずローンの審査に通るわけではありません。なぜなら、融資希望者の事情を総合的に考慮して融資の有無を決める最終的な決定権は銀行側にあるからです。



     なお、弁護士の職務に関する債権は、その原因となった事件が終了した時から2年間行使しないときは時効により消滅します(民法172条1項)ので、相談者は既にその弁護士に対して報酬を支払う必要はありません(もっとも、その弁護士から費用を請求されたときに「時効消滅しているので支払わない」という意思表示をする必要はあります。)。



     利害関係人は、裁判所書記官に対し、破産法に基づき、裁判所に提出され、または、裁判所が作成した文書その他の物件の閲覧を請求することができます(破産法11条)。ですので、当時の担当弁護士が誰であったか調べたいのであれば、相談者の破産事件に関する記録を裁判所で謄写(コピー)してもらえば、弁護士の作成した記録に弁護士名が書かれていますので、誰が弁護士であったかを知ることができるでしょう。

2015年07月16日

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