差し押さえられた不動産を親族が即座に買い戻すことは合法?

User image 1 井上さん 2017年02月01日 02時10分

倒産して自己破産した某会社の元創業社長は、抵当に入っていた自社ビルを差し押さえられ売りに出された直後、夫人(同社の元役員でもある)の実母に同物件を買い戻させました(しかも格安で)。この人たちの行為は法律的に問題はないのでしょうか?
ちなみにこの元社長夫妻には背任罪や詐欺罪などの余罪があって、元同社関係者である私としては納得できません。場合によっては告発したいと思っています。
よろしくお願いします。
 

民事執行法上、債務者は買受の申出をすることができないとされます(同法68条)。

夫人の実母は債務者自身にはあたりませんが、実質的に債務者と一体ということであれば、同法68条を類推適用して禁止対象とする余地はあるかもしれません。
ただ、それ以上の値段がつかなかったとすると、競売手続における当該不動産の実質的な価値はその程度等ということになり、「売却の手続に重大な誤りがあること」(同法71条7号)として売却不許可事由に当たるのか、という問題があります。
仮に、売却不許可事由に当たる場合には、「執行抗告」といって不服申立手続きができますが、執行抗告権者は「自己の権利が害される」者とされており(同法71条1項)、本件では抵当権者ということになります。

本件において、社長やその妻の法的責任を追及したいということであれば、仮に資産隠しがなされていた場合には、免責不許可事由や破産管財人の否認権行使による返還請求、悪質な場合には破産法上の詐欺破産罪等の可能性について、破産管財人と相談頂いた方が良いでしょう。

2017年02月01日 14時59分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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