11年前に完済していても、過払い金を請求できる?

Legalus編集部さん 2014年01月07日

 過払い金について質問です。11年前にすべて完済しているので、取引明細などが手元にありません。それでも請求は可能でしょうか?


(40代:女性)

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Legalus編集部

     請求する余地はありますが、難しいでしょう。


     まず、取引明細が手元になくても、貸金業者が保存していれば、取引履歴を開示してもらうことができます。

     
    貸金業者は、債務者に対して、保存している業務帳簿に基づいて債務内容を開示する義務があるとされているからです(最判平成17年7月19日)。

     
    この業務帳簿の保存期間は、最終の返済期日から少なくとも10年間とされていますが(貸金業法施行規則17条)、それ以上経過していても、データが保存されている限り、開示する義務があります。


     しかし、過払い金返還請求権(不当利得返還請求権)は、借入や返済などの取引終了時から10年を経過すると、時効により消滅してしまいます(取引終了時説、最高裁平成21年1月22日判決など)。

     
    相手方金融機関が時効を援用すれば、過払い金返還請求は認められません。


     ご相談の場合、11年前に完済しており、おそらくその後も取引がないと考えられます。

     
    そのため、取引履歴が開示され、過払い金があることが明らかになったとしても、過払い金の全額が時効により消滅していると判断され、原則として返還を受けることは出来ないでしょう。


     時効が進行する起算点(民法166条)を、最終取引日ではなく、「取引履歴が開示されたとき」又は「弁護士や司法書士に手続きを依頼したとき」であると主張して争う余地もありますが、現実的には認められないことが多いので、返還を受けることが出来ないと考えたほうがよいでしょう。


     多くの裁判例も、10年以上前に借金を完済していて、その後も取引がない場合については、貸金業者側の時効主張を認める判断が主流のようです。

2014年01月07日

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