未成年者に貸したお金が返ってこない!法律的には返してもらえないの!?

Legalus編集部さん 2014年01月07日

 2ヶ月前に知り合いの17歳の女の子にお金を貸したのですが、まだ返済されてません。借用書は無いのですが、相手からのメールに今回のお金の貸し借りについてのことは全て書いてあります。
警察に相談したところ相手の家に行って保護者に説明してみて下さいと言われたので、説明しに行ったのですが親は留守中でした。
翌日、女の子から連絡があり、親に連絡しても出ないよ。と言われ、後、警察に呼び出されて行ったけど、弁護士に相談してもどうもならないと警察に言われたよというのです。今回のような場合では、弁護士に相談しても意味がないのでしょうか?



(20代:男性)

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Legalus編集部

     未成年者相手にお金を貸したとしても、そのお金(場合によってはその一部)を取り返すことは可能です。



     まず、未成年者が法律行為をするには、原則として、保護者たる法定代理人の同意が必要となります(民法5条1項本文)。未成年者が法定代理人の同意を得ずに法律行為をした場合、その法律行為は取り消すことができます(同2項)。そして、取り消されると、その法律行為は、はじめから無効であったものとみなされます(同法121条)。

    今回の未成年者との間の金銭消費貸借契約の締結においても、法定代理人である保護者の同意が必要であったといえます。
    ですので、今回の場合も未成年者本人もしくはその親に取消権を行使されてしまうと金銭消費貸借契約はなかったことになってしまいます。
    おそらく、警察はお金の貸し借りがなかったことになるということに関してで、弁護士に相談してもどうにもならないといっているのだと考えられます。
    しかし、たとえ金銭消費貸借契約がなかったことになったとしても、今回の未成年者は相談者にお金を返す義務があります(同法703条)。ただし、未成年者等は、現に利益を受けた範囲でのみ返還すれば足りるとなっています(同法121条但し書き)。

    ですので、今回の場合も未成年者が、本件のお金を遊びに使い切っていた場合には、現存利益がないということになり、返還を求めることはできません。他方、生活費の一部に当てた場合(例えば、昼食代に充てた等の場合)にはその残りは取り返すことが可能です。もちろん、全く手つかずで残っている場合には全額の返還を求めることが可能です。



     以上より、一部でもお金を取り返す可能性があることから弁護士に相談することは全くの無意味とはいえないでしょう。

2014年01月07日

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