貸主の借金は、借主が支払うべき?

User image 1 匿名ユーザーさん 2014年01月07日 04時06分

 義理の兄からお金を借りており、毎月契約書どおりに返済しています。その義理の兄が他で借金をし、支払いが出来ない状態になり、その貸した業者に「義理の兄からお金を借りているのだから、支払う義務がある」と言われました。私は、義理の兄からは借りていますが、その業者とはまったく関係がありません。義理の兄から借りていると言うだけで、義理の兄の借金を、借りたお金と関連づけて支払わなければならないのでしょうか。


(30代:女性)

匿名弁護士

     義理のお兄さんからの通知がない限り、支払う必要はありません。


     義理のお兄さんが持っている、あなたにお金を返してもらう権利(債権)は、原則として第三者に譲渡できます(民法466条1項)。お兄さんと第三者との合意のみで、有効に譲渡できるのです。


     しかし、お金を返す側であるあなたは、本当に相手がお兄さんから債権を買った者であるのか、なかなか判断できません。

     
    そのため、債権を譲り受けた者(貸金業者)が、あなたに対して、自分が新しい権利者であると主張するためには、法定の手続きをとらなければなりません。

     
    その手続きとは、「譲渡人(債権を売った者)が、債権を誰々に売ったことを債務者(あなた)に通知する」か、あるいは「債務者が承諾する」というものです。


     ご相談の場合は、お兄さんからあなたへの通知がないようです。債権譲渡の通知は、お兄さんからあなたに対して通知をすることが必要です。債権を譲り受けた貸金業者からあなたに対して通知があっても、何の意味もありません。お兄さんの代わりに貸金業者が通知することもできません。

     
    そのため、貸金業者からの請求に応じる必要はありません。お兄さんから債権譲渡の有無を確認できたとしても、お兄さんから通知があるまで、支払う必要はありません。


     実際に、債権譲渡の事実があり、お兄さんから通知が来た場合は、あなたは貸金業者にお金を支払う必要があります。

     
    ただ、その場合でも、あなたがお兄さんに借りている金額以上のお金を支払う必要はありません。あなたがお兄さんに毎月契約書通りに支払っている金額を、貸金業者に対して支払えばよいだけです。お兄さんの借金の全額をあなたが支払う必要はありません。


     なお、債権譲渡がなされていない場合であっても、お兄さんが持っているあなたへの請求権を貸金業者が代わりに行使することができる場合があります(債権者代位権民法423条)。ただ、その場合でも、支払う金額はお兄さんから借りた金額ですし、原則として期日前に支払う必要はありません。

2014年01月07日 04時06分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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