メールの送信をしただけで慰謝料請求の可能性はあるでしょうか?

User image 1 匿名ユーザーさん 2015年08月19日 19時15分

 私はゲイなのですが、以前飲み屋で知り合った男性店員に、冗談で「お泊りデート」という言葉を入れたメールを送ったところ、その男性の彼女さんから電話があり、お叱りを受けました。 そのため、「携帯電話・その他の登録を消去いたします。反省しております。これが最後のメールです」との内容でメールを送ったのですが、その彼女さんの口から「慰謝料を...」という言葉が出てきております。慰謝料を支払わなければならないでしょうか?



(40代:男性)

匿名弁護士

     民事上のトラブルにおいて慰謝料を支払う場合、基本的には不法行為に基づく損害賠償請求の一態様として慰謝料を請求する場合があります(民法709条参照)。不法行為責任とは、ある人物が故意または過失によって、他人の権利、利益を侵害した結果、損害を生ぜしめたときに、その損害を賠償することを意味します。



     特に、慰謝料が問題になるケースは男女間のトラブル、具体的には婚姻関係にある男女のいずれかが異性と性交渉をもった場合、その性交渉を持った相手方に対してなされるパターンが多いと言えます。

     法律的に考えると、民法770条1項1号において不貞行為が離婚原因とされており、この点から婚姻関係にある男女には貞操義務があるとされます。そして、貞操義務に反する行為をすることが不法行為を形成すると考えられています。



     ポイントとしては、婚姻関係にあることです。付き合っているだけの男女のいずれかが、別の異性と関係を持った場合には貞操義務が肯定されないために慰謝料請求もできないという関係になります(ただし、婚約をしていたり事実上の夫婦関係にあるような場合は、貞操義務が肯定され、その結果慰謝料請求が認められる場合があります)。



     ご相談内容から、「男性の彼女」というご指摘があるため、婚姻関係にない男女の男性側を誘ったと考えられます。とすれば、そもそも慰謝料請求が認められる可能性は低い事案だと思われます。



     仮に、誘った男性が結婚していたとしても、慰謝料請求が認められるかどうかも怪しいと考えます。というのも、慰謝料請求を可能にする重要な基準は性交渉を持ったかどうかです。したがって、今回のケースのように性交渉に誘うようなメールを1通きり送っただけでは慰謝料は請求できないものと考えてよいと思われます。仮に裁判に発展したとしても、請求は認められないものと考えられます。



     一方、民法は原則として、男女間でのいわゆる不倫関係を想定して上記のような実務上の運用がなされています。したがって、同性愛の場合についても、同じように考えてよいのかは問題になります。この点、事例としては少ないですが、同性愛についても裁判例では男女間と同様の判断をするケースがあります(東京地判平成16年4月7日判決では、民法770条における不貞行為は男女だけではなく、同性における不貞行為も含むと判断されています)。そのため、「同性だから不倫にならない」と考えるのは早計であると言えます。



     まとめると、今回のように1通だけ肉体関係を匂わせるようなお誘いのメールを送ったとしても、慰謝料請求をされ、それが認められる可能性は極めて低いものと考えられるため、安心していいのではないかと思われます。

     ただ、前述のように同性でも肉体関係を結べば、相手方が婚姻関係にあった場合、慰謝料請求をされるというケースがありえますので、ご注意いただければと思います。

2015年08月19日 19時15分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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