既婚者であることを隠して付き合っていた相手への慰謝料請求

Legalus編集部さん 2015年11月18日

 半年ほど付き合っている彼がいました。普段デートをしていましたが、連絡もあまりしてこないことや、一時期から夜しか会わなくなり、会えばセックスして帰るの繰り返しでした。

 結婚しているとは聞いたこともなかったし、「浮気してる?」って聞いても「してない。遊んでない」と言っていました。思えば彼の家にも行った事がなく、むしろ嫌がっていました。

 最近そのことが嫌になり、別れを切りだそうとしたら、「本当に好きだから付き合ってほしい。離れないで」と言われました。将来のことについて聞くと、「結婚。こんな俺でもいい?」まで言っていたくせに、実は既婚者で嫁から連絡がきて「手を出すな」と。なにも知らなかった私は被害者だと思うのですが、慰謝料請求できますか?



(20代:女性)

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Legalus編集部

     結論から言えば、慰謝料請求は可能です。ただ、相手方の配偶者からご相談者様への慰謝料請求もありえるため、注意が必要です。



     ご相談者様から男性に対しては、貞操権の侵害であるとして不法行為責任に基づく損害賠償請求が可能であると考えられます。

     不法行為責任とは、民法709条に規定があり、相手方からの故意または過失によって権利が侵害された結果、損害が生じたときに、その損害の賠償を求めることができる仕組みです。



     ご相談者様のようなケースでは、「既婚であることを知っていれば付き合わなかったし、ましてや体を許すことはなかった」という状態ですので、人格権のひとつである貞操権(性交渉ついての自己決定権)が侵害されていることになります(参考判例:東京地判平成23年3月31日、東京地判平成19年8月29日など)。



     貞操権侵害が認められるかどうかは、




    1. 相手方が結婚している事を隠していたこと(またその狡猾性)

    2. 訴える側が既婚であることを判断できない事情(隠し方、年齢が若く判断能力がないなど)

    3. 相手方から積極的に交際を持ちかけてきたか

    4. いわゆる遊びだったなどの違法性



    こうした点を考慮して判断していくことになります。



     ご相談者様の状況であれば、相手方はのらりくらりと答えをはぐらかし、既に結婚しているにもかかわらず、「結婚したい」と言ったりしていた点などがあり、貞操権の侵害が認められるのではないかと考えられます。

     賠償金額としては主として慰謝料となり、これは個別事案に応じて裁判所が判断するため、いくらになるということはお答えが難しいです。



     ただ、注意点としては、相手方の配偶者からご相談者様に対して不法行為責任に基づく損害賠償請求があり得る点です。相手方配偶者からは「平穏な婚姻生活を侵害された」という主張になります。

     つまり、ご相談者様は被害者であると同時に、相手方の配偶者から見たら(知らなかったとは言え)加害者でもあるのです。



     仮に相手方配偶者から訴訟提起がなされた場合、「既婚者であることを知らなかった(法的に言えば、いわゆる不注意たる過失がなかった)」と主張し、賠償責任がないことを主張立証していく展開になります。主張が認められれば賠償責任は免れますが、付き合っているときに男性の怪しいそぶりを見ていることを考えると「不注意(過失)で気づかなかった」と判断されかねません。



     こうなってくると、最悪の場合「訴訟合戦」という帰結になる可能性があります。独力での解決は困難になると思われますし、相手方配偶者からの訴訟提起もありえる状況なので、離婚・不倫問題に明るい弁護士などに依頼されることをおすすめいたします。

     相手方配偶者との間に入ってもらい、訴訟リスクを抑えつつ、示談金として納得のいく慰謝料相当額を確保できるように行動するのが一番の方法だと思われます。

2015年11月18日

不倫・不貞・浮気に強い弁護士

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