同棲期間中立て替えてもらった家賃は返さなくてはダメ?

User image 1 Legalus編集部さん 2015年04月18日

 彼女と半年間同棲していたのですが、携帯と財布の中をかってに見られ怒ってしまいそのまま家を出てきました。

 実家に戻って2日たった頃、同棲期間の半分の家賃と半年分の生活費を払ってくれと言う紙が実家の前に置かれていました。

 自分は無職の時が数ヶ月あったので生活費は彼女が出してくれていたのですが、家賃は毎月半分払っていました。

 払えないと言うと実家にまで電話をしてきて、払わないと裁判をすると言われたため、母が10万だけ支払ってしまいました。

 でも、本当に支払わなければいけないんでしょうか?

 念書のような物が送られてきて書いてしまったのですが...どうか返答よろしくお願いします。

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Legalus編集部

     最初に、同棲費用に関して回答します。



     本件は、同棲中の家賃や生活費についてどのような取り決めをしていたかによって結論が変わります。



     まず、相談者が家賃及び生活費を支払う約束で同棲していた場合は以下のようになります。

     この場合、彼女が支払った家賃の半分及び生活費は、相談者が彼女から同額の金銭を借りたことになります(金銭消費貸借契約の締結もしくは立替払い契約の締結)。

     したがって、相談者は、彼女が支払った家賃及び生活費相当額の金銭を支払う必要があります。




     次に、同棲中の家賃や生活費を折半するという取り決めをしていた場合は以下のようになります。

     この場合、相談者は家賃の半分は支払っていたので残り半分の家賃に関しては支払う必要はありません。

     しかし、彼女が支払っていた生活費の半分については上記と同じ理由から支払う必要があります。




     最後に、特に何の取り決めもしていなかった場合は次のようになります。

     この場合、彼女が支払った家賃の半分と生活費は、彼女から相談者へと贈与されたものとなります。

     そして、本件では贈与の履行も完了しているので、相談者は彼女に家賃の半分及び生活費相当額を支払う必要はありません。




     次に、念書に関して回答します。



     念書とは、当事者間の合意を書面にしたもののことです。契約書と言ってもいいでしょう。

     このように、念書とは当事者の意思表示を書面化したものですので、民法の意思表示の規定が適用されます(民法93条98条の2)。

     例えば、本件で、相談者が、本当は支払わなくてもいい金銭を支払わなければならないと勘違いしていたために、念書にサインしてしまった場合には、その意思表示は無効となります(これを錯誤無効といいます。民法95条)。

     今回の場合は、これにあたるとして、念書の効力を否定し、改めて彼女と支払について交渉すべきといえます。

2015年04月18日

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