子供の賠償責任は何歳からという決まりはあるんですか?

User image 1 かおりんこさん 2017年06月16日 22時38分

小学一年生の男の子の母親です。先日学童クラブでのことです。遊んでいるときに、お友達が突然戦いごっこのつもりか、息子の胸を突き飛ばしたそうです。息子は後ろによろけ、お友達は続けて蹴ってきたそうで、とっさに後ろに飛びのいた息子の足元にプランターがあり、足を取られて転び、腕をくじきました。息子の足元にあったプランターは壊れました。通常はそこにあるプランターではなく、工事のためにそこに置かれたそうです。
学童クラブは市立の幼稚園の敷地内にあり、プランターは幼稚園のものです。幼稚園からは「プランターは古いものなので、いらないが、以前学童クラブのお子さんが壊した(誰か不明)立ち入り禁止のポールを弁償してください。」と言われました。
金額が小額でもあり、ポールを買って返そうと思う気持ちもあるのですが、蹴りを入れたお子さんの親はあたったわけではなくうちの息子が勝手に転んだと知らん顔です。
プランターならまだしも、他のものを請求されたことにもひっかかりを覚えますし、

(1)学童クラブという、親が見ていないところで起きた事故での物品の破損は小学一年生でも弁償しなければならないものでしょうか。

(2)突然蹴られてよけて転んで壊した物でも転んだほうが弁償するのでしょうか。

(3)壊した物以外のものを請求されるのはおかしくないでしょうか。

(4)小学生でも学校のガラスを割ってしまったりしたときは
 弁償すると聞いたことがありますが、幼稚園生で弁償をしたというのは聞いたことがないような気がいたします。
 賠償責任は何歳からと法律の決まりはあるのでしょうか。

    (1)(2)小学1年生であれば、お子さん自身は責任無能力者として責任は負わないでしょう(民法712条)。
     問題は、親御さんが監督義務者として賠償責任を負うか否かですが(民法714条1項本文)、一般的には、親御さんの責任が否定されるケースは例外的です。しかし、近時、学校の校庭でサッカーのフリーキックの練習を行なった際にボールが校外に飛び出して通行人に衝突して死亡させた事案において、親権者の責任を否定した最高裁判例が出されています(最高裁平成28年4月9日判決)。
     したがって、本件でも親御さんの責任自体を争う余地はあるかもしれません(民法714条1項但書)。
     特に、本件では、蹴ってきた子供が直接の原因である点に照らせば、お子さんの自身に違法性がない、というべきでしょう。

    (3)現実に壊したもの以外については、損害との相当因果関係がなく、賠償責任はないというべきでしょう。

    (4)まず、お子さんが何歳まで責任無能力者か否かは明文の規定はなく、判例も10~12歳程度で責任能力を肯定するものと否定するものに分かれています。概ね中学生以上の場合、法的にはお子さんが直接賠償責任を負いますが、実際問題としては親御さんが立替払いするケースが多いでしょう。
     お子さんが責任無能力の場合の親御さんの責任については、監督義務違反があるか否か、個別の事案ごとの判断になると思います。
     幼稚園生の行為について弁償を求めないのは、厳密に法的責任があるか否かというよりは、被害者側の判断で請求していないという事ではないかと思います。

2017年06月16日 22時57分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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