学生時代に仕送りしてもらったお金を返す必要はある?!

Legalus編集部さん 2015年05月19日

 父が早く亡くなったので、短大生のときに兄から月7万円の仕送りをしてもらっていました。もう25年も前の話です。しかし今頃になって、兄から、短大の時にお金を出してやったのだから、今、兄の長女が大学生で学費がかかるので、お金を出してほしいと言ってきました。私の収入は16万円で、ボーナスもない会社で働いており、生活は大変苦しいです。そんな事情は兄には言っていませんが、お金はやはり返すべきでしょうか?それを返して兄と縁を切ったほうがいいのでしょうか?縁を切る時の法律上の問題など何かあるのでしょうか?


(40代:女性)

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Legalus編集部

     法律的にいえば、あなたには、25年前にお兄さんから仕送りしてもらったお金を返還する義務はありません。


     一般に「仕送り」とは、夫婦や親子、兄弟姉妹などの間で、生活費や教育費などのために金品を送ることをいい、とくに返還の約束をしていない限り、法的には贈与契約(定期贈与)であると考えられます(民法549条、552条)。

     
    ご相談の場合も、あなたとお兄さんとの間で、仕送りしてもらったお金はいつまでに返還するという約束をしていないと考えられます。

     
    そのため、すでに受け取った仕送りについては、履行が終了しているので、返還する必要はありません(民法550条)。


     仮に、将来返還するという約束が黙示的にでもあった場合は、返還する義務のある「消費貸借契約」であると考えられます(民法587条)。

     
    もっとも、本件ではもう25年も前の話であるということですから、すでにお兄さんの債権は時効により消滅しています(民法167条1項、166条1項)。

     
    そのため、あなたは、「時効を援用する」旨の意思表示をすれば、支払い義務を免れることができ、お兄さんにお金を返還する必要はありません。


     また、親族間の扶養義務は、原則として、直系血族および兄弟姉妹にしか生じません。

     
    あなたに経済的に余裕があれば、お兄さんを扶養する義務はありますが、お兄さんの長女である姪を扶養する法律上の義務はありません(民法877条1項)。


     以上により、あなたには、仕送りしてもらったお金を返還する法律上の義務も、姪を扶養する法律上の義務もありません。


     人道的・道徳的な見地から、お兄さんの長女に仕送りをしてあげるべきかどうかは別問題です。しかし、現実的に、あなたは金銭的に余裕がないとのことですので、その旨をお兄さんに正直に打ち明けて説明すれば、理解を示してくれるのではないでしょうか。

     
    法律的に「縁を切る」ことは認められていませんので(法的に親子の縁を切ることはできる? )、兄弟同士、冷静に話し合ってお互いの妥協点を探ることが望ましいといえるでしょう。

2015年05月19日

親子・兄弟の「縁」に強い弁護士

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