痴呆になった叔母

User image 1 匿名ユーザーさん 2014年01月13日 22時12分

 現在、痴呆で入院している親戚の叔母は、入院前に老人ホームへの入居を希望していました。それで現在私の母が財産管理、入院費用の支払いなどを痴呆になった叔母に代わって行っています。
 ところが、銀行で本人の確認がどうしても必要だと言われました。事情を説明しても銀行側は駄目の一点張りです。そんな時に「成年後見制度」を知ったのですが、こういう場合は当てはまるのでしょうか?叔母は病状が正常に戻ったり、痴呆の症状が出たりの繰り返しで、まともに話ができる状態ではありません。

(20代:女性)

匿名弁護士

     ある法律や制度が規定されていても、その適用範囲については分かり難いことが多いものです。成年後見制度については当サイトでも取り上げています(制度自体の意義などについてはそちらをご覧下さい)が、今回のケースはよくあるパターンだと思われますので、一例として具体的にご説明したいと思います。

     叔母さんが現在の痴呆状態になる前に、財産管理や暮らし全般の取り仕切りについてあなたのお母さんに任せたいという意思を持っておられ、その旨頼んでおられたなら、叔母さんはお母さんとの間で「任意後見契約」を結ぼうとしたということです。
     しかし、このような包括的な契約は、不正になされるときには、被後見人は全財産を思うがままに使われてしまうという結果になりかねません。そこで、


    1. 後見事務の全部または一部を委託し、その委託に関する事務について代理権を付与すること

    2. 任意後見監督人が選任された時から効力が発生すること

    を内容とする、公証人の作成する公正証書によって締結されなければならないという、厳格な条件がつけられているのです。(任意後見契約に関する法律2条1号・3条)。
     叔母さんのケースでも、この公正証書が作成してあれば銀行との間でも何も問題が起きなかったはずなのです。公正証書がない以上契約は認められないのであり、銀行側のとった態度は当然のものといえます。

     現在、叔母さんは既に話ができる状態ではないということですから、今から公正証書を作り直すことはできませんね。とすれば、家庭裁判所に法定後見の申し立てをするしかありません。
     法定後見の申し立ては、本人配偶者四親等内の親族区市町村長家庭裁判所に行います。お母さんは四親等内で、申し立てをすることができます。家庭裁判所は申し立てを受け、判断能力の低下の程度に応じて、成年後見人保佐人補助人を選任し、その監督をおこなうことになります。(成年後見、保佐、補助のそれぞれについては「高齢化問題」の項をごらんください)

2014年01月13日 22時12分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

親の介護で通帳を妹に預けたら一切持ってこなくなった。

成年後見人 2017年07月12日

はじめまして 父母の財産管理について質問させてください。 父は75歳で 要介護2の認定を受けていて軽い認知症があります。母は多発性硬化症(公費対象)という難病にかかっていて要介護4の認定を受けています。ともに一人では生活できないので、...

土地の所有権問題

成年後見人 2017年05月16日

元祖父母の家に住んでいます。 現在、祖父母はなくなっていてこれから孫の自分が建て替えを考えています。この土地の所有権は母と知能障害のある母の姉となっているのですが、母の姉は現在施設に入っていてモノを理解したり書いたりすることはできませ...

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

投稿する

成年後見人に強い弁護士

お客様一人一人にあった解決方法をご提案します

《初回相談無料》お客さまの身近なパートナーとして、徹底サポートいたします。

交通事故や労災事故などの事故関係に注力しています。お気軽にご相談ください。

いつも話しやすくフレンドリーでありたいと思っています

些細なことでもまずはご相談ください。じっくりお話を伺います。

ページ
トップへ