弁護士コラム

音楽教室と著作権について

[投稿日] 2018年02月13日 [最終更新日] 2018年02月13日
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西口 竜司 神戸マリン綜合法律事務所

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最近,JASRACによる音楽著作物に対する管理が厳しくなっています。

例えば,結婚式場や葬儀場,美容室での音楽使用についても使用料の請求をしてきます。

 

さて,最近話題となったテーマとして音楽教室で演奏する行為に対し使用料を請求できるかという問題が挙げられます。常識的な考えれば,そんな請求は認められないとも思えますが,実際はどうなんでしょうか。

 

JASRACの言い分とましては,音楽教室で楽曲を演奏する行為は著作権法22条の演奏権を侵害する行為に該当するということになります。

これに対し,音楽教室側は,①教室が演奏しているわけではない,演奏権というものは著作権法第22条で「公衆に直接見せ又は聞かせることを目的」とするものであり,②「公衆」ではない,③誰かに「聞かせる」ことを目的としたものではないので演奏権侵害はないと反論します。果たしてどうなんでしょうか。

 

①について

ここで近時問題となったライブハウスにおける演奏の問題が参考になります。この判例では,ライブハウスの経営者が著作物の演奏を管理・支配し,演奏の実現における枢要な行為を行い,それによって利益を得ているので演奏主体と判断しました。

そこで,今回の問題を検討しますと,管理・支配しているのは音楽教室ということになり,演奏主体と認定されることになります。

 

②について

次に,「公衆」とは,特定かつ多数の者を意味します(著作権法2条5項)。マンツーマンのレッスンでは多数とは言えないようにも思え,難しい問題といえます。正解は色々ありそうです。

 

③について

聞かせることを目的については,それ自体内心の問題であり,同要件については充足されることになりそうです。

 

以上からまとまめますと音楽教室側の行為について「公衆」の認定次第では演奏権侵害と評価される余地もありそうです。

コラムの内容は更新時のものであり、最新の情報と異なることがあります。

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