弁護士コラム

この店長の行為には、法的に何らかの問題があるでしょうか?

[投稿日] 2017年02月15日 [最終更新日] 2017年02月15日

この店長の行為には、法的に何らかの問題があるでしょうか?

 

それはあるでしょう。

 

名誉棄損行為です。

仮に犯罪者の犯罪歴を公開する行為(本件では、公判を経ておらず犯人かどうかも不明ですが)であっても、名誉棄損は成立します。

もっとも、違法性阻却の規定はありますが、「公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあったと認める場合」という要件を満たしたうえで、「事実の真否を判断」の上でになります。

本件の場合は、他の要件はともかく、あくまで自己の店舗で万引きを防ぐことと私怨を晴らす目的とみられ、公益目的とは言えないのではないでしょうか。

 

万引きは窃盗行為です。

それは犯罪行為として国家が処罰するものであって、個人が本件のような形で制裁を加えるものではないでしょう。

確かに、現実に警察が万引きで捜査をするのかというところはあるのでしょうが、それは軽微な犯罪への取り組みが積極的ではない警察の捜査体制を批判し、あるいは警察の人員不足などであれば改善していくべきところであって、本件のような強硬措置を取るべきではないでしょう。

 

 

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岡田 晃朝 弁護士

取扱分野
相続 企業法務 借金・債務整理

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