イギリス人の父親の遺産を、日本人の子が相続できる?

Legalus編集部さん 2014年01月14日

 かつて日本人であった父親が、イギリスに帰化し日本国籍を喪失しました。父親の財産はすべてイギリスにあります。この父親が死亡した場合、日本国籍を持ち日本に在住する娘(実子)はイギリスにある父親の財産を相続する権利を持っていますか?


(60代:男性)

関連Q&A

遺言書による登記を相続人が単独で行えますか?

相続人 2016年06月01日

Aに不動産の3分の2を相続させる旨の(検認済み)遺言があったが、共同相続人ABC共有名義で登記されている場合、所有者Aにする所有権更正登記申請を単独でA(他の相続人の判無し)ができますか? (60代:女性)

母の連れ子が法要代を払わず困っています

相続人 2016年03月11日

昨年、母が交通事故でなくなりました。父と母の間の子供は私1人ですが、母には父と一緒になる前に産んだ連れ子が3人います(母の子は合計4人)。父は文句もいわず、連れ子の3人も育てました。 ですが、20年ほど3人は実家にも来ず、母の葬儀や法...

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する

Legalus編集部

     イギリスの法律により、父親の財産を相続する権利が判断されます。



     相続問題が、日本と外国双方にまたがるような場合は、被相続人の本国法により判断されます(法の適用に関する通則法36条)。

     ご相談の場合でいえば、イギリス人の父親をもつ日本人の実子は、父親の本国であるイギリス法に基づいて、父親の財産を相続する権利があることになります。



     イギリス法では、相続をめぐり日本と異なる法制度がとられている点があるようです。

     たとえば、イギリスでは、動産については被相続人の属人法を、不動産についてはその所在地法を適用するという「相続分割主義」を採用しています。もっとも、ご相談の場合は父親の財産がすべてイギリスにあるということですから、すべてイギリス法により判断されることになるでしょう。

     また、イギリスでは、「管理清算主義」が採用されており、被相続人(父親)の相続財産のうち、借金などの負の財産は相続人(実子である娘)に移転しないようです。管理清算主義とは、被相続人の財産が、相続開始の時点でいったん被相続人の人格代表者である遺産管理人または遺言執行人に帰属し、遺産という一種の財団が形成され、彼らによる債権債務関係の清算を経た後、残余の積極財産のみ相続人に分配されるという相続法制度です。



     なお、ご相談の場合のように、被相続人(父親)の住所が外国であり、外国法に基づいて相続をする場合でも、相続人(娘)の住所が日本であり、国籍が日本である場合は、相続人が取得した全財産に対して、日本法に基づき相続税が課されます(相続税法1条の3第1項)。

     ただ、イギリスで日本の相続税に相当する税が課された場合は、外国税額控除の方法により二重課税を調整します(相続税法21条)。

2014年01月14日

相続人に強い弁護士

お客様一人一人に会った解決方法をご提案します

【交通事故案件多数】【複数弁護士対応可】 栃木県北の頼れる弁護士

【堺市】南海本線堺駅すぐ

法律問題のご相談をお受けします。まずはご連絡下さい。

身の回りの法律トラブルの解決に積極的に取り組んでおります

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する
ページ
トップへ