遺産確認訴訟で、不正な方法で被告の相続人に名義変更された土地の登記を元に戻せとの判決確定で、その判決を履行するのは被告のはずと思いますが・・・???

User image 1 きたろうさん 2018年10月26日 02時55分

遺産確認訴訟の高裁で判決が確定し、土地や株券等の私の請求の趣旨がでました。
祖母の遺産確認訴訟で、父はアルコール性の痴呆で兄が保護責任者になっていて、祖母も当時90歳以上で兄が祖母や父の遺産を自由にしていました。当時、成年後見人制度はありませんでした。祖母の後、父が3年後に死亡しており、母は数十年前に死亡しており、祖母の相続人は父と叔母、父の相続人は兄と私です。
祖母や父の土地を兄等の名義に、虚偽の遺言書、死因贈与契約で登記を変更されていました。
請求の趣旨の中に遺産分割協議書無効、死因贈与契約無効、〇〇の土地は元の祖母の土地名義にに戻せ、xxxxは祖母の遺産と認めるなどの判決が確定しました。
質問:被告(兄)の子名義にした〇〇の土地は元の祖母の土地名義に登記を戻せ、との判決主文がでましたが、兄がその土地に抵当権を付けていました。弁護士は判決後に、土地の登記を司法書士に頼んであげようかと言いましたが、裁判の判決をもとに登記を元に戻せると聞いていましたので、取り敢えず、自分でしてみると答えました。以前法務局で判決文があれば登記の甲欄を元に戻すと聞いてましたが、良く調べて貰うと抵当権が付いたものは抵当権者の同意が必要ということが判りました。弁護士に知らせると、抵当権相手に訴訟をして同意を得なければならないとして私が原告で住宅金融公庫宛に訴訟を起こしましたた。結局、抵当権者との訴訟の間に兄が抵当権者に全額を返済するとの事になり、私は自分で元の祖母の土地名義に裁判主文を用いて登記を戻しました。
さて、高裁での判決主文は、被告(兄らが)土地の名義を元に戻せとあるのに、私が抵当権者を私が弁護士に依頼して同意を求める訴訟(父が認知症で兄が勝手に父、兄名義で担保にしていた。)必要があり、登記変更(甲欄の所有権)も原告の私がする必要があったのでしょうか? 確認訴訟の私の弁護士は私が原告になり、弁護士が代理人になり、抵当権者を訴えるべきとの判断でした。
高裁の判決は原告の私の請求の趣旨により、被告の兄らが判決に従う必要があったのではないかと疑念に思っています。
なお、抵当権設定額は2000万程度で、被告もその位の金員は十分持っていました。兄は、祖母、父が生前中に土地を売却し、その上父の不動産租特1200万/年ほどを10年以上のに渡り、自己の預貯金にしていました。その上、過去の父の遺産分割審判で、私は代償相続で別の父の土地を相続するかw理に家裁が依頼した不動産鑑定士の評価額に基づき1億円以上を兄に振り込んでいるのです。
上述の、高裁の判決確定に基づいて被告の兄側が法務局での登記の変更を、抵当権者の同意や返済によって変更するのが本筋であり、それが高裁の被告への命令と思ったのですが、私が抵当権者に訴訟を起こして、登記変更もする必要があったのでしょうか?

元の判決が「〇〇の土地は元の祖母の土地名義に戻せ」という趣旨の主文があれば、お兄様に対しては、抵当権者の承諾を得た上で、元のお祖母様名義に戻す必要があるという意味と解すべきでしょう。

ただ、貴殿単独で移転登記手続ができるか、という問題となると、上記判決はあくまでお兄様に対する判決であり、当然に抵当権者に効力が及ぶものではありません。
不動産登記法68条では、「権利に関する登記の抹消は、登記上の利害関係を有する第三者(中略)がある場合には、当該第三者の承諾があるときに限り、申請することができる。」と定めています。
抵当権者は不動産がお兄様名義であることを前提に抵当権を設定しており、「第三者」に当たると解されます。

そして、民事執行法174条1項では、「意思表示をすべきことを債務者に命ずる判決その他が裁判は確定し、(中略)たときは、債務者は、その確定又は成立の時に意思表示をしたものとみなす。」と定めており、抵当権者に同意を命ずる
判決や裁判上の和解が確定した場合は、抵当権者の承諾が擬制されます。

したがって、お兄様が抵当権者の承諾を取得しない場合は、理論上は貴殿が抵当権者の承諾を得る必要があります。
もっとも、いきなり訴訟提起ではなく、抵当権者に対し、まず上記判決を提示して、任意に承諾頂くよう要請されてはいかがでしょうか。

2018年10月26日 09時37分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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