お墓の移築での悩み

User image 1 匿名ユーザーさん 2014年04月14日 20時10分

 父が亡くなり、相続人は私と兄の二人です。兄は生前実家に近づかないような人でしたが、相続では少しでも多くもらいたいのか、何かにつけて難癖をつけてきて、最終的には調停を立てたほどです。
 お墓はかなり不便な場所にあるため参りやすい場所に移築したいです。しかし移した途端、また何を言われるかわかりません。兄にはこの事を話すつもりですが、お墓の継承者を私に正式に決めたいです。どうすればよいでしょうか?移築を認めないと言ってきた場合、どうすればよいのでしょうか?



(30代:女性)

匿名弁護士

     民法897条1項では、「系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する」とあります。そして、同条2項では、「前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める」と規定されています。

     したがって、




    1. 被相続人(亡くなられた相談者のお父様)の指定

    2. 慣習

    3. それらが明らかでないときは、家庭裁判所の決定


    という順番で誰がお墓を管理するかを決めることになります。慣習と言っても、相続人間の話し合いで決めるケースが多いのが実情です。

     相談者の方の場合でしたら、一度お兄様と話し合いの席を持ち、納得しない場合は、家庭裁判所へ「祭具等の所有権の承継者の指定」の調停もしくは審判の申し立てを行うことになります(家事事件手続法39条244条別表第二11項)。調停は、当事者間で合意を形成するのが基本です。審判は、途中で調停へ切り替えられる場合がありますが、裁判所の力が強く、客観的視点でお墓の管理をする人を決める傾向があると言えます。「解決まで時間がかかりそうだ」と思われる場合は、審判手続きを優先する方がベターだと考えます。ただ、裁判所によっては「まずは調停。不調の場合審判」という運用をするケースもあります。いずれにしても、手続きの選択も含めて弁護士へ依頼する事でスムーズに解決へ到達できるのではないかと思います。
     審判の場合、被相続人との身分や生活の関係、祭祀を承継する意欲や能力、利害関係者の意見などを総合的に検討し、判断することになります。
     ただ、少し心配な点は、お兄様との間で持たれた相続に関する調停において、お墓についての合意がなされていた場合、その内容が採用されてしまい、覆らない点です。この点は、まず確認しておいたほうが良いと思います。

2014年04月14日 20時10分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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