公正証書遺言だけで、遺言が決まるのでしょうか?

Legalus編集部さん 2016年03月08日

 弁護士から公正証書遺言が届きました。ただ、以前に遺書を書いていることも、置いてある場所も見ているのですが、その遺言書を確認する必要性はないものでしょうか?存在を否定される可能性もあるのですが...。



(40代:男性)

関連Q&A

遺産分割審判が守られなかったらどうすればいいの?

遺産分割協議 2016年02月13日

遺産相続で裁判所の審判を受けました。被相続人の預金を預かっている銀行では、相続人の中から代表者を決め、その者の口座に相続人全部の相続分を一括払い込むとのこと。この場合、代表者以外の相続人は、代表者から自己の相続分を確実に支払ってもらえ...

不公平な生前贈与と遺言、従わないといけない?

遺産分割協議 2015年08月17日

私の夫の両親(義親)は夫の弟のことを溺愛しています。義親が生前にその所有する家を夫に内緒で弟に贈与した場合に、夫はその家を取得することはできないのでしょうか。また、義親が「財産全部を弟に相続させる」旨の遺言を作成して死亡した場合、夫は...

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する

Legalus編集部

     ご相談の内容を拝見すると、弁護士から公正証書遺言を受け取ったものの、その他にも遺言書があるのではないか。また、仮に別の遺言があった場合、いずれの遺言書が優先するかという内容ではないかと考えられます。

     以下に、この前提に立ってご回答いたします。



     遺言には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3タイプがあります(民法967条)。

     「自筆証書遺言」は、遺言者が「全文」「日付」「氏名」を自書し、印を押して成立します(民法968条)。

     「公正証書遺言」は、証人をたて、公証人に口授するなど所定の方式で作成され、内容が公正証書化されるため確実性のある遺言方式とされます(民法969条)。



     「秘密証書遺言」とは、封書に入れて封印するなど、内容を秘密にしたまま、存在のみを証明してもらう遺言の方式です(民法970条)。

     ご相談事例のように、複数の遺言書が存在するというケースは実はよくあります。例えば、死期を察して遺言書を作成したが、よくよく考えて内容を修正して2通目の遺言書を作成するなどです。



     複数の遺言書が存在する場合の優先関係は、成立要件が満たされている前提であれば、日付が新しいものが優先されます。書式として確実性が高いから公正証書が優先されるというわけではありません。

     自筆証書遺言であっても、成立要件がしっかり満たされており、遺言者の最終の意思表示であると認められれば、公正証書に優先されます。



     なお、注意点としては、日付の古い遺言書と新しい遺言書を付き合わせて見た時に、内容が抵触しない部分については、「古い遺言に対する追記」と判断されることもありえます。



     このように、複数の遺言書が存在する場合は、「果たしてどの遺言書のどんな内容が認められるのか」を確定させる作業からスタートします。



     相続関係者が納得して遺産分割を行うためにも、複数遺言書が存在する旨を関係者や弁護士に伝えた上で、複数ある遺言書をすべて洗い出し、内容の確定を行ってください。

2016年03月08日

遺産分割協議に強い弁護士

【堺市】南海本線堺駅すぐ

【交通事故案件多数】【複数弁護士対応可】 栃木県北の頼れる弁護士

お客様一人一人に会った解決方法をご提案します

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する
ページ
トップへ