相続に関する法改正後の相続人以外からの金銭の要求

User image 1 lu_3ac14abdさん 2019年06月19日 16時44分

来月から相続に関する法律が変わり、相続人以外でも、生前に介護など世話をした人も相続人に金銭を要求することができるようになりますね。
現在、成年後見人をしていた人(故人の姪)と成年後見人ではない親族(故人の実弟)から金銭を要求されています。
 
1.これは、令和元年7月1日?(法律施行)に被相続人が死亡した場合だけなのでしょうか?
それとも、被相続人が昨年以降にすでに死亡して、相続がすでに完了している場合でも、世話をしていた人から要求されたら支払わなければならないのでしょうか?
 
2.成年後見人をしていた人(すでに報酬は受け取っている)から「世話をしたから、お金をよこせ」と言われた場合でも支払わなければいけないのでしょうか?

3.お金を要求された場合、相手の言い値(相手が「1000万円よこせ」と言われたら、相手が言う金額)を払う必要があるのでしょうか?
  (相手が成年後見人であった場合と成年後見人でなかった場合、両方の場合)
 *こちらが お礼として100万円差し上げると言っても、相手が100万円のお礼では納得しない場合もありますよね。
  
4.この場合(相手にお礼を支払った場合)は、贈与になるのでしょうか。(お金をもらったほうは贈与税を支払う必要がある?)

以上、お願いいたします。
 

1. 改正法は,施行後に開始された相続に対してのみ効力をもちます。
2. 「相続人以外でも,生前に介護など世話をした人」とは,正確には,特別寄与者といいます。改正前も同じ特別寄与制度がありましたが,それは相続人の範囲に限られていました。
改正法では,被相続人の相続人でない親族(特別寄与者)も,無償で療養看護などの労務提供をして被相続人の財産の維持増加に特別の寄与をした場合,相続の開始後,相続人に対して金銭(特別寄与料)を請求できることとされました。
しかし,特別寄与者になれるのは全くの他人ではありません。相続人ではない親族という限定がついています。
改正法の特別寄与者となり得る親族とは,6親等内の血族と3親等以内の姻族のことです。
血族とは血縁関係にある人のことです。ここでいう血縁関係とは,生物学的な血縁関係のみではなく法的な血縁関係を指すので養子縁組をした場合も入ります。
成年後見人は,相続つまり死亡により職務は終了します。成年後見人としての報酬は相続財産を受けられますが,それは特別寄与者だからでは無く,職務によるものです。
ただし,上記の親族に該当する場合には,後見人としての当然の職務を遂行しただけなのか,特別寄与とまでいえるのかは,今後の解釈や運用によるので何とも言えません。
3. 成年後見人のことは,上で一応回答しています。ここでは,寄与分の決め方についてご説明します。
まず,特別の寄与とは次の3つを充たす必要があります。
①被相続人の財産の維持又は増加があったこと
②①は,その人の寄与のお陰であったこと
③しかも「特別の」寄与であること
なかなか,現実には,ハードルは高いのです。
特に,最も判断が難しいのは特別の寄与であったといえるかどうかです。
少なくとも,被相続人と相続人の身分関係に基づいて通常期待される程度を超える寄与が必要であるということです。
他人と言っても,平たく言えば,親戚で無ければなりません。通常は,相続人となりうる親族を差し置いて介護をしても,財産の維持又は増加をすることは,考えにくいものです。
しかも,自分は親族で特別寄与者だからといって,1000万円という言い値に応じる必要はありません。法律は,まずは協議,相談です。そして,それでも解決しないなら家庭裁判所での調停や審判によることになっています。
4. 税法の扱いでは,被相続人からの遺贈として相続税とすることになります。

2019年06月19日 18時52分
お礼メッセージ

ありがとうございました。大変参考になりました。

1 改正法の施行前に発生した相続ですから,適用外です。
2 法的義務がありません。支払義務があるとしたら,委任事務として,何らかの実費を出費した場合の精算くらいでしょうか。実費以外の報酬については,法律上の根拠がありません。
3 法的義務がないので,払う必要はありません。
  ただし,お礼をするのは自由です。こちらが提示するお礼の額に相手が納得しなくても,相手方はなんの手段もとりようがありません。
4 贈与ですね。一定の金額を超える贈与については,贈与税の申告義務がありますが。

2019年06月20日 08時56分
お礼メッセージ

ありがとうございました。大変参考になりました。

1、特別寄与料ですね。
施行日以後の死亡の場合です。
さかのぼることはありません。
2、支払う必要はないですね。
3、支払う必要はないですね。
4、渡せば、贈与になります。

うるさいようなら、弁護士を依頼して対処
すると、もめなくていいでしょう。

2019年06月20日 11時08分
お礼メッセージ

ありがとうございました。大変参考になりました。

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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