銀行の社内規定では200万円まで一相続人が勝手に現金を引き出せる?

User image 1 sorryさん 2017年03月29日 03時15分

兄(妻あり、子なし)が癌の手術をし、12日後に亡くなりました。亡くなる5日前に兄個人の銀行口座から800万が引き出されていました。更に、妻が2ヵ月後口座より全額引き出し解約しました。法定相続人は私ともう一人の次兄の三人です。銀行に問い合わせをしたところ、200万円までなら相続人であれば引き出せるという社内規定とのことです。後は他の相続人で話し合いをしてくださいとのことでした。遺産分割協議書は兄名義の土地だけでしたのでおかしいので、先方の司法書士に全ての目録明細を請求したところ、この銀行の件が発覚しました。司法書士は妻の自己申告だけで分割協議を進めました。銀行法では法定相続人全員の印鑑捺印がないと預金口座から現金の引出しができないと思います。他の相続人に無断で引き出したのですから、窃盗行為ではないでしょうか?それとも銀行の内部規定が優先されるのでしょうか?土地だけの遺産分割協議を終わってしまいましたか、追加の協議は可能でしょうか?

従前の判例では各自の法定相続分に応じた預金の払戻請求が可能とされていましたが、昨年12月19日に最高裁の判例が変更され、預金も遺産分割対象となり、原則として遺産分割協議成立前の引出はできなくなりました。

引出日がいつかにもよりますが、昨年12月19日以前であっても、法定相続分を超える引出は認められず、全額の引出は銀行との関係で窃盗罪に当たる可能性が高いです。
法定相続分を超える引出については妻に返還請求が可能ですし、銀行の責任を追及する余地もあります。

引出がなされた経緯の詳細について確認する必要があり、弁護士に直接相談いただいた方がよいでしょう。

2017年03月29日 09時29分

 預金は遺産分割の対象となるため(平成28年12月19日の最高裁判決),遺産分割が済んでいなければ,銀行は相続人からの請求であっても預金の払い戻しに応じるべきではありません。ただ,平成28年12月19日に同判例が出される前は,預金は,原則遺産分割の対象とならず,相続人らによって当然に分割されるとされていました。

 したがいまして,平成28年12月19日以前であれば,銀行が,預金の3分の1について,相続人からの引出に応じることは問題がなかったといえます。しかし,本件では,全額引き出しているため(しかも相続人ではない妻が),銀行の対応には問題があると言わざるを得ないと思います。

 遺産分割協議は終わっているとのことですが,土地についてしか決定していないのであれば,再度,他の資産について遺産分割協議をすることは可能です。他の相続人に無断で引き出した行為が,窃盗に当たるかは疑問があるところですが,少なくとも,無断で引き出した金額を相続財産として計算して遺産分割を行うことはできると思います。
 
 ご参考にしていただければ幸いです。金額が多額ですので,弁護士に相談しても良い事案だと思います。

2017年04月11日 18時39分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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