相続放棄と遺族の保護

User image 1 匿名ユーザーさん 2014年06月23日 19時31分

 私の主人は先月亡くなり、教職員(地方公務員)でしたので遺族年金の手続き等、色々な手続きを済ませました。

 数週間から1ヶ月後に、主人のお給料、死亡退職金(教職庁)、退職給付金等(教職員互助会)が、私の口座に振り込まれておりました。

 それと並行して、主人の債務等を調べたところ、高額でしたので相続放棄の手続きをしようと考え、一度弁護士に相談したところ、死亡退職金も退職給付金も相続財産となるので、返納した方が良いと言われました。

遺族としての生活はどうすればいいのでしょうか?法律では守られていないのでしょうか?相続放棄の手続きもまだできない状態です。


(30代:女性)

匿名弁護士

     ご存じかとは思いますが、相続には、(1)プラスの財産もマイナスの財産も全て相続する単純承認、(2)プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相続する限定承認、(3)プラスの財産もマイナスの財産も全て放棄する相続放棄の3種類の方法があります(民法第915条)。


     相続人がプラスの財産のみを相続し、マイナスの財産を放棄することは、相続人の遺族としての生活の保護になる反面、債権者の利益を著しく害することになりますので、認められていません。

     ですから、あなたとしては、退職金や退職給付金等のご主人のプラスの財産と、債務等のご主人のマイナスの財産とを天秤に掛け、(1)単純承認、(2)限定承認、(3)相続放棄の何れかを決断しなければならず、退職金や退職給付金を受け取りながら相続放棄をする、という事はできません(正確に言うと、その様な相続放棄は、相続放棄としての効力が生じません)。


     この(1)単純承認、(2)限定承認、(3)相続放棄の手続きは、相続開始後3ヶ月以内に選択する必要があります(同条)。また、(2)限定承認は、相続人全員でしなければなりません(同法第923条)。


    ただ、遺族としての生活が全く保護されていない訳ではありません。相続制度とは別個の制度ですが、遺族年金により、遺族としての生活は守られています。

    遺族年金は、残された家族への生活保障制度ですので相続財産ではなく、受給資格さえ充たしていれば、相続放棄をしたとしても、あなたは問題なく受給することができます。

2014年06月23日 19時31分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

父の死後1年たったが相続放棄できますか?

相続放棄・限定承認 2017年07月13日

父が亡くなって1年半が経ちます。親族が無知なため相続手続きを今まで何もしていませんでした。今から相続放棄の手続きは可能でしょうか? 先日、銀行より内容証明で相続が未了なため法定相続分の連帯保証債務がある。との通知が着ました(借金が他に...

父の個人のマイナスの財産と法人のマイナス財産の対処方法について教えてください

相続放棄・限定承認 2017年07月12日

家族は父母兄私の4人です。 父にはマイナスの財産があります。 1.個人のマイナスの財産 2.法人のマイナスの財産 父が病気になりましたのでそのときのことを考えていますがわからないことが多いので教えてください。 私は相続放棄の手続きをす...

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

投稿する

相続放棄・限定承認に強い弁護士

【初回相談は1時間無料です】お客様にとっての最善策を追求します

身の回りの法律トラブルの解決に積極的に取り組んでおります

当事務所は、『身近な弁護士』をモットーに、ご依頼者様の目線で親切・丁寧・迅速な対応を行い、リーズナブルなご費用...

《初回相談無料》相続に特に力を入れています

おひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談ください。※面談相談のみお受けいたします。電話やメールのみでの法律相談・...

ビジネス街にある駅近の法律会計事務所です。

ページ
トップへ