スナックで客にカラオケを提供すると著作権料を支払わなければならないの?

Legalus編集部さん 2015年06月24日

 カラオケをリースで借りてスナックを経営しています。リース料金とは別にJASRACから著作権料を請求されていますが、支払う義務があるのでしょうか?



(50代:男性)

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Legalus編集部

     著作権者は、演奏権を有しています(著作権法22条)。カラオケで歌を歌うということは、楽曲を演奏するということになるので、演奏権を有する著作権者の許可が必要となります。通常は、許可を得る代わりに使用料を支払うことになります。

     そして、楽曲の著作権についてはJASRACが一括して管理しているので、楽曲を演奏する場合などはJASRACに著作権使用料を支払う必要があります。



     もっとも、カラオケについては、演奏している(歌っている)のが店ではなく客であるので、店が演奏権の使用料を支払う必要があるのかについて考える必要があります。



     かつて、カラオケスナック店において客に有料でカラオケ機器を利用させていた店の経営者に対し、日本音楽著作権協会(JASRAC)が演奏権(著作権)侵害に基づく損害賠償等を請求するという事件がありました。

     この事件では、店はカラオケを演奏していないにもかかわらず、演奏権を侵害しているのはおかしいのではないかが争点となりました(実際に演奏しているのは客であり、演奏権を侵害しているのは客であるというのが店側のおよその主張です)。



     この事件で最高裁は、店側はカラオケ機器を設置して客に利用させることにより利益を得ている上、カラオケテープの提供や客に対する勧誘行為などを継続的に行っていることから、客だけでなく店も著作物の利用主体と認定すべきであると判断し、被告である店の経営者に対して損害賠償を命じる判決を下しました(最判昭和63年3月15日判決、クラブキャッツアイ事件)。



     この判例は、実際の利用者とは言い難い者を、「著作権法上の規律の観点」を根拠として、(1)管理(支配)性および(2)営業上の利益という二つの要素に着目して規範的に利用行為の主体と評価したのです(いわゆる「カラオケ法理」)。



     したがって、判例による限り、相談者もJASRACに著作権使用料を支払う必要があります。

     JASRACは客席面積(宴会場面積)により3つに区分し、それぞれ該当する区分の月額使用料を支払うというシステムを採用しているようです。

     詳しくは、「スナックなど飲食店でのカラオケ、楽器演奏(JASRAC)」を参照してください。

2015年06月24日

著作権に強い弁護士

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