特撮ヒーローのコスプレをしても許される?

User image 1 匿名ユーザーさん 2015年06月24日 00時59分

 特撮ヒーローのキャラクターを自作して、それを着て街を歩いたら著作権の侵害になりますか?



(20代:女性)

匿名弁護士

 キャラクターの衣装によっては、著作権の侵害となる場合があります。



 特撮ヒーローのキャラクターは、アニメや漫画の一部として表現されていることから、「著作物」の一部として著作権法上保護されています。

 キャラクターそのものではなく、キャラクターの衣装であっても、それ自体が特徴的で、創作性のある表現といえる場合は、著作権法上の保護の対象とされるでしょう。

 あなたが自作しようとしている特撮ヒーローのキャラクターの衣装がどのような衣装であるのか、ご相談のメールからは明らかではありません。しかし、一般的な洋服とはかけ離れた特異な衣装であり、それ自体が創作性のある表現といえる場合は、その特撮ヒーローのキャラクターの衣装も、著作権法上の保護の対象とされるでしょう。



 そのような衣装を真似して、コスプレをするために衣装を自作する行為は、著作権者のもつ複製権著作権法21条)または翻案権の侵害(同法27条)となりえます。

 家の中でコスプレを着て楽しむなど、個人で楽しむためだけにコスプレの衣装を自作するのであれば、著作物の「私的使用」なので、自由に複製することができます(同法30条)。

 しかし、家の中にとどまらず、それを着て街を出歩き、多数人の前で自作の衣装を披露する行為は、厳密には私的使用の範囲内とはいえず、複製権や翻案権の侵害となるでしょう。自作の衣装を披露するだけでなく、それを着て特撮ヒーローのキャラクターを演じ、お金を稼いだりすると、上演権同法22条)の侵害となる可能性もあります。また、自作の衣装を他人に販売したりすることも、私的使用の範囲内とはいえないので許されません。

 そのため、このような行為をする場合は、著作権者の利用許諾を得ることが必要です。

 著作権者の許諾を得ないで著作物を複製したりして、著作権者の権利を侵害した場合、著作権者からの告訴があると、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金という罰則が科されることがあります(119条1項123条2項)。

 また、民事上の責任追及として、著作権者から、コスプレを着ないよう請求されたり(差止請求権112条1項)、損害賠償を請求されたりする可能性もあります(民法709条)。



 なお、以上は著作権法の問題ですが、自作の衣装をビジネスとして販売するために製作すると、商標法や不正競争防止法違反となることもあるので、注意してください

2015年06月24日 00時59分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

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