出会い系サイトでのメール交換が児童買春禁止法違反に!?

User image 1 Legalus編集部さん 2016年04月29日

 インターネットの愛人恋人募集サイトに希望条件(20~30歳代、金額等)を掲載したところ、容姿に自信があるという女性モデル(17歳)から応募がありました。興味が沸いて、写真メールの送付希望メールを送りましたが、それ以降、メールのやりとりはありませんでした。

 数日後に両親と名乗る人から、娘の携帯を見たというメールが届きました。「謝罪の返信をしないと児童買春禁止法違反で警察に告訴する」というのです。

 メールを1回送っただけの行為は、本当に同法違反になるのでしょうか?

 いかがわしいサイトでは、告訴を脅しにして金銭を要求されるという話を聞いたことがあります。

(40代:男性)

関連Q&A

自傷行為とパワハラと損害賠償

パワハラ 2017年04月06日

まずはお詫びです。 先の質問にご回答いただいた先生の お名前を入力ミスしてしまいました。 小川智史先生失礼いたしました。 本題ですが、パワハラの具体的な証拠 はありませんが、メンタルクリニック の診断書と自傷行為の診断書がかある 場合...

自傷行為と損害賠償

パワハラ 2017年04月05日

パワハラ等により自傷行為を 行ってしまった場合、それを 理由とした損害賠償の請求が 認められる可能性はどれくら いでしょうか?明確な数字に よるご回答でなくても構いま せん。「難しい」とか、「詳細 次第だか、比較的容易」等のお 答えで...

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する

Legalus編集部

     ご相談の児童買春禁止法についてお答えします。

     児童買春児童ポルノ禁止法は、児童の権利を擁護することを目的として、平成11年に施行された法律です。同法の「児童」とは18歳未満の者をいいます(法2条1項)。児童買春については、児童買春をした者、買春の周旋をした者及び周旋目的で勧誘した者等が処罰の対象となります(法456条)。周旋とは、仲介あるいは斡旋することをいいます。


     あなたの場合、この法律で処罰されることはありません。法4条の「児童買春をした者」にあたらないからです。「児童買春」とは、児童や周旋者らに対価を払って(あるいは、払う約束をして)、性行為等をすることです(法2条2項)。写真の送付を希望するメールを送るだけでは、「児童買春をした」とはいえません。

     また、児童買春の罪には未遂犯の処罰規定はありません。未遂とは、ある犯罪の実行に着手しながらそれを遂げなかったことをいいますが、処罰されるのは、条文に未遂犯処罰規定がある犯罪についてのみです。写真送付を希望するメールを送る行為が、直ちに実行の着手にあたるとは思えませんが、そもそも、児童買春の罪に未遂犯を処罰する規定がないのですから、心配する必要はありません。


     謝罪のメールは必要ありませんので、送らないでください。ご相談文にもあるように、さらに金銭を要求されることにもなりかねません。


     謝罪を要求している相手方には、強要罪未遂刑法223条1項、3項、43条)が成立する可能性があります。

     あなたの行為に対して告訴する意思がないのに「告訴する」と告げると、脅迫に当たる場合があります。そして、脅迫によって、人に義務のないことを行わせると、強要罪が成立します。判例では、名誉毀損罪や侮辱罪にあたらないのに謝罪文を書かせた行為について、強要罪の成立を認めたものがあります。

     本件のように、謝罪メールを要求する行為も、強要罪が成立する可能性があります(あなたが、謝罪メールを送らないかぎり、未遂犯にとどまります)。

     あなたに送信されたメールを証拠として保存してください。そのうえで、無視することです。


     なお、平成15年に、出会い系サイト規制法が施行されました。出会い系サイトを利用し、対価を支払うことを示して18歳未満の児童を異性交際の相手方となるよう誘引する行為も処罰の対象となっていますが、これはまた別の問題です。

2016年04月29日

パワハラに強い弁護士

20年以上の経験と実績があります。お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。弁護士があなたのお悩みを解決します。

解決内容を納得していただけるようなご説明と打ち合わせを心がけています

身の回りの法律トラブルの解決に積極的に取り組んでおります

丁寧な説明を心がけています。

解決してない質問があれば、新しく質問を登録しましょう!

新しく質問する
ページ
トップへ