仕事でうつ病自殺・・・遺族は会社に責任追及できる?

Legalus編集部さん 2015年04月15日

 知り合いのお子さんが仕事でうつ病になり、自殺してしまいました。その場合、親(死んだ人は未婚)が会社に損害賠償を請求できるものなのでしょうか?会社側はそいつが勝手に死んだと言い張っているらしいのですが...



(30代:男性)

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Legalus編集部

     今回自殺された方が仕事上どのような経緯でうつ病にり患されたのかは定かではありませんが、長時間労働の結果うつ病にかかり自殺したケース(いわゆる「電通事件」)において、最高裁(最高裁判決平成12年3月24日)は以下のように判断し、会社に対する損害賠償責任を認めています。

     すなわち、使用者は、その雇用する労働者に従事させる業務を定めてこれを管理するに際し、業務の遂行に伴う疲労や心理的負荷等が過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なうことがないよう注意する義務を負っており、本事件において、使用者はその注意義務を怠ったとして損害賠償責任を認めました。

     また、真面目で完璧主義、責任感が強いといったうつ病親和性が、個性の多様さとして通常想定される範囲を外れるものでない限り、その性格を賠償額の算定に斟酌すべきではないとし、自殺者の性格を考慮した損害賠償の減額を認めませんでした。



     このように会社は社員に対し「業務の遂行に伴う疲労や心理的負荷等が過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なうことがないよう注意する義務」(これを「安全配慮義務」といいます。)を負っています。ですので、今回の場合においても自殺された方が仕事上のことでうつ病になり自殺にまで追い込まれてしまったのであれば、その方の両親が会社に対し損害賠償請求をすることは十分に可能であると考えられます。もっとも、因果関係などの点において立証が難しいと考えられますので、勤務状態に関する資料(タイムカード等)や自殺に至るまでの事情についての証拠を集める必要があるでしょう。



     また、損害賠償とは別に労災申請をされてみてはどうでしょうか。

     近年、厚生労働省の通達により精神障害による自殺の場合の基準が緩和されていることから労災が認められる可能性は以前より高くなっています。さらに、過労に伴ううつ病によって自殺した場合に判例によって労災が認められているケースもあります(名古屋地裁平成23年12月14日判決参照)。

2015年04月15日

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