退職時の競業避止義務誓約書の効力

User image 1 匿名ユーザーさん 2016年01月27日 02時06分

 現在、転職を考えています。転職先が現会社の競合他社になるのですが、退職時には機密保持誓約書に署名・捺印をさせられます。ただ、誓約書の中に「競業避止義務の確認」も盛り込まれており退職後1年間は競合他社へは就職しない...という内容です。
誓約書に署名・捺印をする以上、競業避止義務が発生し1年間は競合他社へ就職出来ないということになるのでしょうか?



(40代:男性)

匿名弁護士

 誓約書に署名捺印をし、競業避止義務契約を締結したとしても、競合他社へ就職することは可能です。

 人は職業選択の自由(憲法22条1項)を有しており、この権利は民法等の一般条項を介して私人間(個人と企業間)においても主張できるものです。

 そして、裁判例では、競業避止義務契約の有効性につき、




  1. 守るべき企業の利益があることを前提として、契約内容が目的に照らして合理的範囲内にとどまっているかどうかの観点から、

  2. 従業者の地位、

  3. 地域的な限定の有無、

  4. 競業避止義務の存続期間、

  5. 禁止される競業行為の範囲、

  6. 代償措置の有無


の項目を考慮して判断されています。
 なお、(4)競業避止義務の存続期間に関しては1年間の有効期限に関しては認められることが多いのに対して、2年以上の期間を定めるものについては、有効性を否定するものが多いようです。



 相談者の場合、(4)存続期間が1年であり、その点は契約が有効と認められる要素となりますが、転職前後の業務を比較し、転職元の会社に実害が生じないのであれば、その限りにおいて競業避止義務が及ばないと主張することができるでしょう。

2016年01月27日 02時06分

投稿時の情報です。適法性については自身で確認のうえ、ご活用ください。

関連Q&A

辞職時の誓約書の件

退職・解雇・雇止め 2018年01月15日

22年間働いてきた46歳管理職です。 会社を退職する意向を伝えたところ、会社から競業防止に関する誓約書にサインをしないと、退職手続きをできないと言われて困っております 何点か問題点を挙げますと、 1.この誓約書は、『機密情報」を広範囲...

口頭で約束された退職金が支払われない。

退職・解雇・雇止め 2017年12月27日

63歳の定年制で退職しました。(定年1か月前、延長希望「無し」としましたが、会社側の7日間延長要請を受け入れた後に退職) 会社の規則に記載はありませんが、民間の生命保険に加入していました。全額会社が掛け金を負担。 入社時、保険加入時、...

契約期間内のやむを得ない退職について

退職・解雇・雇止め 2017年12月15日

口頭で二年間契約社員として労働することを条件に、半ば強引に給与金額を通常社員に支払っている金額よりも高く設定され、入社しました。 勤務開始数ヵ月後に急遽、嫁の実家の両親、祖母の介護が必要になり戻らなくてはならないことになりました。 ま...

自主退職の場合でも、退職日は即日になるのでしょうか?

退職・解雇・雇止め 2017年12月11日

職場から一週間ほど退職を迫られておりました。 最初は意志がない旨を申し上げていましたが、仕事をさせられないと言ってひとり勤務時間中放置されて過ごしたり、社員証を取り上げられたり、「精神的に不安定で信用できない」と言いふらされるようにな...

問題は解決しましたか?

弁護士を検索して問い合わせる

弁護士Q&Aに質問を投稿する

退職・解雇・雇止めに強い弁護士

【北千住駅徒歩5分】【初回相談無料】【弁護士直通】【平日夜間・土日対応可能】【千葉、埼玉からも好アクセス】依頼...

【初回法律相談40分無料】一人で悩まずご相談ください。全力で向き合い解決に導きます。

【JR八丁堀駅徒歩2分】【初回相談無料】家庭内のトラブルや悩みなど、身近な問題ほど大きな悩みであり、これを解決...

【初回法律相談無料】ご相談頂きやすい環境作りを大切にしています。まずはお気軽にご相談ください。

「親身な相談」と「適切な解決」を心がけ、全力で皆様のお悩みを解決できるよう努めております。問題解決に向けて丁寧...

ページ
トップへ