給与が年俸制の場合、残業代は請求できない?

Legalus編集部さん 2014年01月07日

 私の会社では給与体系が年棒制になっています(年2回のインセンティブはあります)。 定時時間はあるのですが、毎日5時間以上の残業をしています。 年棒制の給与算出は定時時間内となっているのでしょうか? ちなみに私は管理職などではなく、平社員です。こういった場合は会社に残業代を請求できるのでしょうか?


(20代:男性)

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Legalus編集部

     ここ数年、年功序列体系を見直して、業績や能力で賃金を決定する試みとして、賃金賞与の全部又は一部を1年単位で定める「年俸制」を導入する企業が増えています。

     
    たしかに、優秀な人材が正当な評価を受けることで、労働者の意欲が向上し、社内の雰囲気も活性化するという点で、年俸制はこれまでの制度に比べて優れた制度といえます。

     
    しかし、現実には年功給の部分が廃止又は縮小され、賃金減額となっているケースも多く見られるため、注意が必要です。


     年俸制においても、労働基準法で定める労働時間、時間外労働、深夜労働、休日出勤などの各規制の適用を当然受けます。年俸制適用者であっても、原則として1日8時間を超えて労働させたときには、当然割増賃金を支払う必要があるのです。

     
    残業代の割増賃金額は、通常の労働時間である1日8時間を超えると、25%以上の割増となります(労基法37条)。

     
    管理職の立場にあると、残業代がもらえないこともあるのですが(労基法41条2号)、あなたの場合は、管理職ではなく平社員であることから、法定の残業代をもらえる立場にあります。


     ただ、年俸制を採用した場合に、時間外の割増賃金を年俸に含めることが一切認められないというわけではありません。時間外労働が毎月ほぼ一定している場合には、あらかじめ割増賃金を年俸に固定残業代として含めて支給することは認められます。

     
    しかしこの場合でも、実際の時間外労働に見合う割増賃金の額が、定額で支払う固定残業代を上回る場合には、その差額を毎月の給与で清算し、追加して支払わなければなりません。

     
    したがって、あなたは労働契約書などによって、




    • 年俸がどのように決められているか、

    • 残業代が区分されているか、

    • 見込みの残業時間を超えて残業した場合は超過分について追加して残業代が支払われるかどうか、



     を確認する必要があります。


     その上で、残業代が未払いであるようなら、労基法違反として会社に未払いの残業代を請求する権利があります。まず、会社に交渉した上で、解決できない場合はお近くの労働基準監督署の無料相談窓口に相談して会社の労働基準法違反を申告し(労基法104条)、労働基準監督署の監督権の発動を促してみると良いでしょう。

2014年01月07日

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