労災・過労死の補償と予防に向けて

労災 2016年12月26日

すべて国民は、個人として尊重される(憲法13条)。人間として健康に生存する権利は、憲法が保障した「個人の尊厳」の最たるものであり、誰もが享有し、誰からも侵されない、根源的な基本的人権です。 労働者にとって、生命、健康な身体がなければ、労働することも生活することもできません。ところが、いまや「KAROSHI」が国際的に通用する用語となっていることに象徴さ...

AIは弁護士を代替するか?

法律全般 2016年12月21日

AI(人工知能)の発展は,定型的な業務のみならず,高度の専門的スキルを必要とする業務をも代替できる可能性があるといわれています。実際に,IBMの「ワトソン」は癌の診断を始めているそうです。 近い将来,弁護士業務もAIにより代替される日が来るのでしょうか? ●感情をもつ人間を舐めてはいけない 弁護士の業務としてどのようなものを想定するかにもよるかもしれま...

相続時の預金の扱いに関する最高裁判例の変更

遺産分割協議 2016年12月21日

1.最高裁判例の変更 (1) 本年12月4日付コラムで検討しました相続時の預貯金債権の扱いについて、12月19日に最高裁大法廷は、裁判官全員一致の意見で、相続発生時に当然分割され相続財産の対象外としていた従前の判例を変更し、遺産分割の対象とする旨の決定を行ないました(以下、「12月19日大法廷決定」といいます)。 主な理由としては、①遺産分割の仕組みは...

NON-STYLE井上裕介氏の交通事故について

人身事故・死亡事故 2016年12月18日

先日、お笑いコンビNON-STYLEの井上裕介氏(以下、「井上氏」といいます)が交通事故を起こした件について、報道で大きく取り上げられていますが、検討を行なってみたいと思います。 1.本件事故の態様 各種報道を前提にしますと、12月11日の深夜、井上氏が運転する自動車が世田谷区内の交差点付近でタクシーと衝突する交通事故が発生しました(以下、「本件事故」...

DeNAのキュレーションサイトに関する問題について

企業法務 2016年12月11日

近時、DeNAがキュレーションサイト(いわゆる「まとめサイト」)で不正な情報等を発信していた点が、大きな問題として報道等で取り上げられました。 そこで、上記キュレーションサイトに関し、1.不正確な医療情報を提供していた点、2.他人の記事を転用して記事を作成していた点、3.外部のライターに非常に安い単価で大量に記事を作成させた点、について、法的な検討を行...

成宮寛貴氏に関する週刊誌報道について

プライバシー 2016年12月10日

1. 先日、成宮寛貴氏(以下、「成宮」氏といいます)のスキャンダルに関する週刊誌報道がなされ、成宮氏が電撃引退を発表しました。 私も、「相棒」等、成宮氏出演ドラマはよく拝見しており、「相棒」の成宮氏出演最終回と似たような事態が発生したことには大変衝撃を受けております。ただし、「無罪推定の原則」がある以上、現時点で被疑者ですらない成宮氏の薬物使用疑惑につ...

自動運転車の導入について

交通事故 2016年12月10日

1.自動運転車の運転実験について 本日か昨日だったかと思いますが、国交省が、高齢ドライバーによる交通事故防止のため、過疎地での自動運転車の運転実験を行なう、との報道がありました。 仮に、自動運転車により相当程度安全性が担保され、本格的な実用化が実現した場合には、12月8日付「高齢ドライバーに対する免許制限について」のコラムで言及しました、高齢ドライバー...

大統領制における罷免と議院内閣制の比較

行政機関 2016年12月09日

1.大統領制における大統領の罷免について (1) 本日、韓国で朴大統領が、自身や関係者のスキャンダルを理由として、国会で罷免決議がなされ、憲法裁判所の審判にかけられることとなりました。現時点では、朴大統領は、弾劾決議前に自発的辞職はせず、憲法裁判所での弾劾手続移行もやむなしと判断しあようです。 韓国は大統領制であって、大統領自身が国民の直接選挙で選ばれ...

高齢ドライバーに対する免許規制について

人身事故・死亡事故 2016年12月08日

近時、高齢ドライバーによる重大事故の発生が度々マスコミ等で報道され、社会問題化しています。 そこで、高齢ドライバーに対する運転免許規制について、検討を行ってみたいと思います。 1.現在ないし近々予定されている道交法上の規制 (1) 現在の道路交通法(以下、「道交法」といいます)においては、70歳以上の方が運転免許を更新する場合、運転能力が低下しているお...

ASKA氏の今後の見通しについて

薬物事件(覚せい剤・麻薬・大麻) 2016年12月07日

1.起訴の可能性について 覚せい剤使用罪の成立については、客観的な使用の事実の他、故意、具体的には「覚せい剤と分かって使用した」という認識が必要とされます(刑法38条1項)。マスコミ報道の限りでは、ASKA氏は覚せい剤使用の故意について否認しているようです。 覚せい剤使用の故意の認定に関しては、尿検査で陽性反応が出た場合、特段の事情がない限り、覚せい剤...

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