債務整理

SMBCモビットの債務整理|任意整理手続きから生活設計までの全ガイド

SMBCモビットの債務整理|任意整理手続きから生活設計までの全ガイド

SMBCモビットで借入をしたものの、返済が滞りどんどん利息の膨らんでしまった方々は多いはずです。債務整理を検討している人がいるかもしれません。

SMBCモビットとは三井住友カードのローンブランドです。2023年7月1日に三井住友カードへ吸収合併するまでは、「株式会社SMBCモビット」という名称でした。

SMBCモビットでは、公式ウェブサイト上で申し込むと30分程度で審査が完了するサービス、三井住友銀行内のローン契約機でカードを発行後、その場でキャッシングするサービスも実施しています。

利用者にとって便利な仕組みが揃っているSMBCモビットですが、借入による利息が重い負担となってしまう場合もあるはずです。

そこで今回の記事では、SMBCモビットが任意整理のような債務整理に応じてくれるのか、債務整理の手順や注意点等を紹介します。

私達がリサーチした内容をまとめたこの記事を読めば、SMBCモビットとの和解のポイント、債務整理後の生活再建の重要性等もよくおわかりになるはずです。

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SMBCモビットと債務整理:知っておくべきこと

こちらでは、SMBCモビットのカードローン返済、債務整理とは何かについて解説します。

SMBCモビットのカードローン返済について

SMBCモビットを利用した際、次のような条件で借入をしたはずです。

SMBCモビットの借入 内容
商品名 フリーキャッシング
融資限度額 1万円~800万円まで
借入利率 3.0%~18.0%
返済期間 最長5年・回数60回まで
返済方式 借入後残高スライド元利定額返済方式
遅延損害金 年利20.0%

残高スライド元利定額返済方式とは、借入残高に応じて毎月の返済額が変動する方式です。そのため、最低返済額さえ払えば良いので、支払う際の負担は比較的少ない返済方式です。

ただし、最低返済額を払い続けるだけでは返済期間が長引き、その分利息が増えてしまい、結果的に返済総額は大きくなる可能性があります。

債務整理って何?基本的な知識と手続き

債務整理とは、債務者(お金を借りた人)が裁判所に申立てまたは債権者(お金を課した側)と交渉し、借金の免除や減額、返済期間の延長を図る制度です。

債務整理には次の4種類の方法が用意されており、それぞれに特徴があります。

  • 任意整理
  • 自己破産
  • 個人再生
  • 特定調停

それぞれの債務整理の特徴、手続きの流れをみていきましょう。

任意整理

債務者・債権者が交渉して和解を図る債務整理です。債務者が返済計画案をたてSMBCモビット側に提出、その内容に合意すれば、基本的に合意書を取り交わして和解が成立します。

任意整理の流れは次の通りです。

①SMBCモビット側へ取引履歴の開示請求を実施

②取引履歴を入手したら、正しい利息(利息制限法に基づいた利息)で引き直し計算

③借り入れた残りの借金額を確定

④借金額や債務者側の経済事情も踏まえ、返済計画案(整理案)を作成

⑤返済計画案を提出し、交渉開始

⑥SMBCモビットから同意・承諾を得る

⑦SMBCモビット側と合意書を作成・合意(和解)契約締結

⑧返済計画に沿った返済開始

実現不可能な返済計画案では、SMBCモビット側は納得しません。債務者はSMBCモビット側の意見も反映しながら返済計画を作成します。

自己破産

自己破産は債務者が地方裁判所に申立て、借金全ての免除を図る債務整理です。自己破産は債務者が一定の財産をもっているかどうかで、大きく2つの手続きに分かれます。

  • 同時廃止事件:申立人(債務者)には一定の財産がない、と裁判所から判断された場合の手続き
  • 管財事件:申立人(債務者)には一定の財産がある、と裁判所から判断された場合の手続き(代理人に弁護士をたてた場合、少額管財事件も利用可)

なお、管財事件に該当した場合は予納金が約50万円以上かかります。一方、少額管財事件として手続きが進められるなら、約20万円以上と予納金額が軽減されます。

自己破産の流れは次の通りです。

【同時廃止事件・管財事件(少額管財事件)共通】

債務者が自己破産の申し立てをすると、裁判所は書類を審査に進める。裁判所が必要と判断した場合、裁判官と10分程度の面談をする(審尋)。

【同時廃止事件の場合】

破産手続開始決定と同時に手続廃止の決定→その後、必要な手続きはない

【自己破産の場合】

①破産手続開始決定・破産管財人の選任

②破産管財人と破産者(債務者)が面談

③債権者集会(月に1度の開催・1回~3回で終了):破産管財人から債権者に状況を報告する集会が開催される

④換価・債権者に配当:破産者の財産をすべて換価・債権者へ配当され破産手続終結

⑤免責許可の決定

同時廃止事件・管財事件(少額管財事件)いずれの場合も、免責決定を官報で公告、その後2週間以内に債権者から異議が出なければ、免責は確定します。

たとえ債権者が手続き中に免責の反対意見を行ったり、免責決定に異議を主張したりしても、裁判所が総合的に検討し免責を決めれば、免責は確定します。

個人再生

個人再生は債務者が地方裁判所に申立て、借金の大幅な減額(借金総額の最大1/10)を図る債務整理です。

個人再生は、次の2種類の手続きがあります。

  • 小規模個人再生:主に個人商店や小規模な個人事業主が対象
  • 給与所得者等再生:会社員のような給与所得者が対象

個人再生の流れは次の通りです。

①個人再生申立て:裁判所は書類を審査する

②債務履行テスト(原則6回):申立人に返済能力があるかどうか確認

③個人再生手続開始:1回目の債務履行テスト後、開始決定を判断

④債権届出送付:裁判所からSMBCモビット側へ届出を送付

⑤申立人(債務者)が再生計画案を提出

【小規模個人再生の場合】

SMBCモビット側やその他の債権者は再生計画案の書面決議を行う。

「総議決権額の2分の1以上」+「議決権を行使した再生債権者数の頭数の過半数が賛成」したら、再生計画案が可決される

【給与所得者等再生の場合】

裁判所は債権者から再生計画案の意見を聴く。

【その後】

問題がなければ、申立人は裁判所から再生計画認可決定を受け、認可確定(官報に掲載から2週間後に確定)する。

特定調停

特定調停は債務者が簡易裁判所に申し立て、裁判所の調停のもと債務者・債権者が交渉で和解を図る方法です。簡易裁判所の調停委員は、債務者・債権者の意見の調整を行います。

手順は次の通りです。

①簡易裁判所へ申し立て

②事件受付票の交付・調査期日の指定

③調停委員の選任:裁判所が調停委員名簿に基づき、調停委員を選任

④調査期日:調停委員・債務者本人が債務状況の確認等を行い返済計画作成

⑤第1回調停期日:SMBCモビット側との調停開始

⑥調停調書の作成または決定:SMBCモビット側が返済計画に同意したら調書作成。同意後、調停委員会が調停条項を定め決定

任意整理とSMBCモビット

任意整理は唯一、裁判所が関与しない債務整理です。SMBCモビット側と直接交渉する形をとるので、早期の借金問題の解決が図れる可能性もあります。

こちらでは、SMBCモビットの借金問題を任意整理で解決する方法について解説します。

任意整理って何?SMBCモビットとどう向き合う?

任意整理は債務者・債権者(SMBCモビット側)が直接交渉し、借金問題に関する和解を行う方法です。

ただし、自己破産のように借金免除や、個人再生のような大幅な借金の減額が図れるわけではありません。概ね利息のカットおよび返済期間の延長が可能となります。

債務者は任意整理をSMBCモビット側に申し出て、話し合いに応じてもらえるよう説得します。任意整理の話し合いに応じるかどうかはSMBCモビット側次第です。

そのため、SMBCモビット側が債務整理に反対しても、裁判所の判断で手続きが進められる自己破産・個人再生とは異なる点に注意しましょう。

任意整理はあくまで当事者の話し合いによる解決方法なので、和解を目指すならば、SMBCモビット側の要求も受け入れる必要があります。

SMBCモビットと任意整理:早期和解って何?

SMBCモビットに対し任意整理を申し出た場合、他社と比較して厳しい和解条件を提示する傾向があるようです。

SMBCモビット側との早期和解の必要性と、交渉の進め方について解説しましょう。

任意整理の手続き:SMBCモビットとの和解契約、どう進める?

通常、任意整理の和解が成立するまで、3〜6ヶ月程度かかるといわれています。

ただし、任意整理手続の通知後に3ヶ月が経過すると、SMBCモビットは和解成立を待たず、裁判を起こす可能性が高いです。

つまり、任意整理で早期和解(3ヶ月以内)をしないと、SMBCモビットから訴えられてしまうわけです。

そのため、債務者の事情に応じて交渉の期間を長くするという方法は、かなりとり辛い貸金事業者といえます。

任意整理の交渉を行う際は、SMBCモビット側も他の債権者と同様に、「返済計画案」の提示を求めてくるはずです。

なるべく早く返済計画案を作成し、SMBCモビット側に提出する必要があるでしょう。

SMBCモビットの他、複数の債権者がいる場合の対応

SMBCモビットのみならず、他の債権者からも借金をしている債務者がいるかもしれません。

その場合、SMBCモビット側との交渉が難しいと感じたら、SMBCモビットへの返済は一応継続させ、任意整理の交渉を他の貸金事業者と始めた方が良いでしょう。

任意整理は債権者を選んで交渉を進められます。SMBCモビットを対象から外し、借金の利息カットや返済期間の延長に応じてくれそうな貸金事業者と、まず和解をした方が無難です。

また、他の貸金事業者の借入で「過払い金」が判明したら返還請求し、戻ったお金をSMBCモビットの返済に充当しても構いません。

訴訟提起が早いSMBCモビット:訴訟を避けるためには?

SMBCモビットは他の貸金事業者と比較し、滞納期間が長くなるにつれて、次のような措置を迅速に進めていく傾向があります。

滞納期間 SMBCモビットの措置
返済期日の翌日~ 遅延損害金の発生、電話・郵便による督促、追加融資の停止が通知される
返済期日の2ヶ月~ 延滞を理由に信用情報に事故情報を登録、一括請求を受ける
返済期日の3ヶ月~ 訴訟を提起される。SMBCモビット側が勝訴したら、強制執行手続きを開始。裁判所から通知が届き、債務者の財産が差押えを受ける

SMBCモビットから訴訟を起こされる前に、任意整理の申し出をした方が良いでしょう。債務者の提出した返済計画案が説得力のある内容ならば、和解に応じてくれるはずです。

そのため、任意整理に実績のある法律の専門家(弁護士・司法書士)に相談し、返済計画案の作成・SMBCモビット側との交渉を依頼した方が、手続きは迅速に進められます。

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債務整理後の生活

任意整理をはじめとした債務整理に成功したとしても、その後の生活に影響が出る可能性もあります。

こちらでは、債務整理後に再びSMBCモビットで借入が可能かどうか、信用情報についても解説しましょう。

債務整理後の借入:SMBCモビットで借りられる?

債務整理後に再び借入をしたい場合、残念ながらSMBCモビットだけではなく、SMBCグループ・三井住友銀行系列の事業者へ申し込んでも拒否されてしまいます。

なぜなら、SMBCグループ・三井住友銀行系列の事業者の中で、債務整理を行った人の情報は記録・保管され続けます(社内ブラック)。

更に、三井住友系の賃金事業者が保証会社となっている事業者でもローンは組めません。

再び借入を利用したいなら、債務整理の対象外だった賃金事業者に申込みましょう。

信用情報と債務整理:影響と対応方法

債務整理を行えば、信用情報機関の管理する信用情報に事故情報が登録されてしまいます。

登録されている間は、どの貸金事業者からも借入ができず、カード会社と契約したクレジットカードは強制解約、新規のカード作成も不可能です。

SMBCモビットが加盟している信用情報機関と、事故情報の登録の有無を確認する方法についてみてみましょう。

SMBCモビットが加盟している信用情報機関とは?

SMBCモビットが加盟しているのは次の2つの機関です。

  • 株式会社日本信用情報機構(略称 : JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー(略称 : CIC)

いずれも株式会社が信用情報を管理しています。 信用情報に事故情報が登録される機関は、JICC・ CICともに概ね5年以内です。

少なくとも5年を経過すれば、債務整理の対象ではなかった消費者金融・信販会社等で、借入やクレジットカードの作成が可能となります。

自分の信用情報を確認する方法

債務者本人が事故情報の登録されているかどうか確認したい場合、JICC・CICに開示請求が可能です。開示方法は下表の通りです。

信用情報機関 開示方法 手数料
日本信用情報機構(略称 : JICC)
  • 窓口申込(現在休止中)
  • スマホ申込
  • 郵送申込
1,000円~
シー・アイ・シー(略称 : CIC)
  • インターネット申込
  • 郵送申込
  • インターネット申込:500円
  • 郵送申込:1,500円

SMBCモビットと任意整理:うまく和解するためのポイント

SMBCモビットでは任意整理による和解の傾向として、「債務者が今まで返済してきた期間」と同期間以内での分割返済には応じるようです。

例えば、今まで返済してきた期間が2年くらいなら2年以内、3年ならば3年以内の分割返済となります。

和解を成功させたいのなら、今まで返済してきた期間内で返済計画案を立てる必要があるでしょう。

ただし、任意整理に強い弁護士事務所・司法書士事務所に交渉を依頼すれば、2.3年の借入でも返済期間5年の和解に成功したケースもあります。

どうしても返済期間を延長したいならば、法律の専門家のサポートは必須と言えます。

返済が難しいとき、どう解決する?早めの任意整理がキー

SMBCモビットでは一時的な返済が難しい場合、会員専用サービス・アプリ等で支払予定日を延長する方法も利用できます。

また、コールセンターへ電話して返済日・返済金額の交渉が可能です。

例えば、借入契約した際の返済期日に返済ができなくても、返済期日後にボーナスが入ったり、または多額の売掛金を回収できたりして一括請求が可能であれば、SMBCモビット側も交渉に応じてくれるかもしれません。

ただし、安定した収入・臨時収入が見込めない場合は、利息が膨らみ多額借金を抱える前に、任意整理を進めた方が無難です。

債務者の経済状態や家庭の収支にもよりますが、借金総額が100万円程度に収まる場合、任意整理により利息をカットしてもらえば、無理なく返済を継続できるはずです。

SMBCモビットとの債務整理事例:実際の解決策を見てみよう

法律の専門家に債務整理(任意整理)を依頼し、SMBCモビットとの交渉に成功した事例を紹介しましょう。

任意整理の成功事例その1

相談者Aさんは以前から三井住友銀行の口座を持っていました。それがきっかけで、三井住友銀行のグループ会社SMBCモビットでカードローンの申し込みを行います。

ローンの利用で生活費のやりくりを行っていましたが、次第に返済が重い負担となっていきました。

SMBCモビットの借金は以前として50万円残っており、困ったAさんは司法書士事務所に相談します。

借金の状況等 内容・成果
借入先 SMBCモビット(返済中)
借入状況 借金残高70万円
結果
  • 利息カット
  • 返済期間5年(分割回数:60回)
  • 毎月の支払額:15,000円→8,500円

担当者はAさんに安定した収入があり、条件さえ良ければコツコツ返済可能である点を考慮し、SMBCモビットと任意整理による和解を提案しました。

Aさんは任意整理に合意し、司法書士はSMBCモビットと交渉を開始します。交渉の結果、利息がカットされ、返済期間は5年、毎月の支払額は6,500円ほど減額されました。

参考:司法書士越智法務事務所

任意整理の成功事例その2

相談者Bさんは2015年にSMBCモビットから借入、5年が経ちます。しかし、返済が次第に滞っていきました。

SMBCモビットの借金は以前として135万円残っており、困ったAさんは司法書士事務所に相談します。

借金の状況等 内容・成果
借入先 SMBCモビット(返済中)
借入状況 借金残高135万円
結果
  • 毎月の支払額:23,000円
  • 返済期間:5年
  • 任意整理後の金利:0%

相談者Bさんは、任意整理によるSMBCモビットとの和解を希望しました。そこで、司法書士はSMBCモビットとの任意整理の交渉を進めます。

交渉の結果、経過利息を含め138万円で分割払いする和解内容に、SMBCモビット側が同意しました。また、任意整理後の将来利息は0円となりました。

返済期間は5年と長めに設定できたので、毎月の返済負担が軽減でき、Bさんはホッとしているようです。

参考:かながわ総合法務事務所

債務整理後の借入:実際に借りられるケースとは?

SMBCモビットを対象とした債務整理後、SMBCグループ・三井住友銀行系列の事業者に借入を申込み、審査に通るケースはありません。

なぜなら、社内ブラックとしてグループ内で事故情報が登録され続けるからです。

信用情報機関から事故情報の登録が抹消されたら、債務整理をした事業者を避け、新たな借入先に申し込んだ方が賢明です。

SMBCモビットと債務整理:特徴と注意点

SMBCモビットとからの借金を債務整理する場合、自己破産や個人再生ならば、SMBCモビット側が協力的であるかどうかにかかわらず、SMBCモビットも債務整理の対象として手続きが進みます。

ただし、任意整理の場合は裁判所が関与しないため、何とかSMBCモビット側に交渉へ応じてもらわなければいけません。

交渉が進まない、任意整理の手をこまねいているという間に、SMBCモビット側から訴えられてしまう可能性があります。

任意整理の交渉が難航している場合には、無理に妥協して和解しようと考えず、自己破産や個人再生で解決を図る方法に変更しましょう。

任意整理と同様に、自己破産や個人再生の手続きは弁護士に任せられます。弁護士のアドバイスを聞きながら、借金問題を柔軟に解決していきましょう。

SMBCモビットとの任意整理:返済を楽にする方法

任意整理の返済をなるべく楽にしたいなら、「過払い金」が発生しているかどうかを忘れずに確認しましょう。

こちらでは、過払い金とは何か?過払い金の活用方法について解説します。

過払い金とは何か?

過払い金とは、利息制限法の上限金利で算定される金利額を超え、余分に支払ったお金です。過払い金が発生していれば、完済後も返済中でも返還請求が可能です。

完済したまたは返済中の借金を、利息制限法の上限金利に合わせ引き直し計算した際に、判明する可能性があります。

過払い金は「元金×金利÷365×利用日数」の計算式で、まず下表の正しい金利で返済金額を算定します。

元金(実際に借金をした金額) 上限利率(年利)
~10万円未満 20%
10万円~100万円未満 18%
100万円~ 15%

その後、貸金事業者との借入契約に従い、実際に返済した金額から、引き直し計算した金額を差し引いた金額分が返還されるお金です。

一般的に出資法・貸金業法の改正前、2010年6月17日以前に借金をしたケースで、過払い金の発生が想定されます。

過払い金の活用方法

SMBCモビットは設立当初から法定の金利内でしか貸付をしていませんでした。そのため、どれだけ長く借入を行っていても、SMBCモビットとの借入で過払い金は発生していないはずです。

ただし、他の貸金事業者とも借入契約をしていた場合、その貸金事業者の借入で過払い金が発生している可能性もあります。

返還されたお金をSMBCモビットの返済に充当すれば、借金総額を大幅に減らせます。その分、任意整理の返済は楽になるはずです。

債務整理と口座凍結:実際に起こる?どう対策する?

SMBCモビットは三井住友銀行系列のローンブランドなので、債務整理を開始すれば、三井住友銀行の銀行口座が凍結される可能性もあります。

例えば、SMBCモビットと三井住友カードのカードローンに借金がある場合、モビットのみを任意整理しても、三井住友銀行の口座が凍結されてしまいます。

預金が引き出せない事態を避けるためには、債務整理前に、三井住友銀行の口座から他行の口座へ預金を移し替える必要があるでしょう。

SMBCモビットと過払い金請求:可能?利息交渉って?

SMBCモビットの元金(実際に借りたお金)は、任意整理では減額ができません。過払い金で返還されたお金を返済に充てる形でしか減額されないはずです。

SMBCモビットの場合、任意整理では利息がカットできます。利息には次の2種類があります。

  • 将来利息:任意整理の和解成立から完済までに発生する予定の利息
  • 経過利息:最後の返済日から任意整理の和解成立日までに発生した利息

一般的に将来利息は全額カットが期待できるといわれています。一方、経過利息は交渉次第でカットできるケースもあるようです。

任意整理の交渉の際は、交渉に豊かな経験・実績がある弁護士や司法書士を立てれば、将来利息の他に経過利息もカットできる可能性が高くなります。

SMBCモビットやアイフルと債務整理:借入可能性を比較

実はいずれの場合も、債務整理の対象としてしまったら、もはや借入は不可能となっていまいます。

なぜなら、比較するまでもなく、それぞれの貸金事業者・グループの社内ブラックリストに記録されれば、再び借入を申し込んでも審査で落とされてしまうからです。

ただし、SMBCモビットとアイフルはグループ企業でないため、例えばSMBCモビットの借金を債務整理しても、信用情報機関から事故情報の登録が抹消されれば、アイフルの審査に通る可能性はあります。

債務整理の終わりと新たなスタート:次は何をすべき?

債務整理で借金問題を解決した後は、債務者本人はひと安心かもしれません。しかし、少なくとも信用情報機関から事故情報の登録が抹消されるまでは、日常生活で不便な状態が続くかもしれません。

また、二度と債務整理を行わないため、堅実な倹約と貯蓄が必要となるでしょう。

こちらでは、日常生活の不便を解消する方法、堅実な倹約と貯蓄のコツを解説します。

日常生活の不便を解消する方法

信用情報に事故情報が登録されれば、その期間中の新たな借入は非常に困難です。その他、クレジットカードも強制解約され、新たなカード作成も認められません。

クレジットカードを日常品の支払や、ライフライン(水道光熱費)、スマートフォンやインターネットの決済に利用していた人達は、ある程度の不便を余儀なくされてしまいます。

しかし、次のような方法ならば、現金ではなくカードで物品の購入が可能です。下表をご覧ください。

クレジットカードの代替方法 内容
デビットカード クレジットカードのように支払いは可能だが、実際に使ったお金は即時、預金口座から引き落とされる
プリペイドカード 必要と思う金額だけチャージし、チャージされた金額内で支払いが可能
QRコード・バーコード決済 スマートフォンを操作し、QRコード・バーコードを使用し決済する仕組みで、債務整理後も銀行からチャージする仕組みなら利用できる

堅実な倹約と貯蓄のコツ

任意整理で返済計画案を立てたとき、自分の収入や支出(生活費、子供の学習費等)を慎重に考慮し、返済期間・毎月の返済額を決めたはずです。

その際は、どんな出費をスリム化すべきか、自分の資産がどれ位あるのか把握できたことでしょう。

完済を終えた後も、自分の家庭の収支を把握し、倹約を進め堅実な貯蓄が大切です。貯蓄があれば、突然の出費を賄うためカードローン等に頼る事態も避けられます。

今後もローンに頼らない生活を送る第一歩として、「家計簿」の記載を行ってみましょう。

家計簿をつければ、どのような出費を抑えるべきかがわかり、日々の倹約に役立てられるはずです。

なお、家計簿は100均ショップで売っているノート、スマートフォンからダウンロードできるアプリを利用しても構いません。

効果的な倹約と貯蓄のアドバイスは専門家に相談を

無理のない倹約を実施し、貯蓄を増やしていきたいなら、「ファイナンシャルプランナー」に相談してみましょう。

ファイナンシャルプランナー(略してFP)は、金融や保険、債務、税金等に深い知識を有する専門資格者です。

相談者はファイナンシャルプランナーに、自分の収入やローンの有無、家族構成、毎月の出費等の情報提供を行います。

ファイナンシャルプランナーは、その情報を参考にライフプランを作成してくれるはずです。このライフプランを参考に、倹約と貯蓄を行うのも良い方法です。

また、任意整理で返済計画案を作成する場合に、どんな出費を削り返済に充てられるか等、前もってFPに相談するのも、現実的な返済計画を立てるための有効な手段と言えます。

まとめ

SMBCモビットの借金を任意整理する場合、債務者本人だけで交渉を進めても構いません。また、債務者本人だけで個人再生や自己破産を、裁判所に申し立てることもできます。

しかし、債務整理の準備はどれも手間がかかり、準備段階で躓いてしまう可能性もあります。弁護士や司法書士のような専門家をたてれば、円滑に手続きが進むはずです。

債務者本人だけで債務整理を行うのは避け、法律の専門家の助力を受けながら、交渉または申立てを行えば、借金問題の解決に大きく前進できることでしょう。

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