法律コラム
医療

法律問題の中でも、特に難しいとされるのが医療問題です。裁判では立証のハードルが高く、医療の専門的な知識も必要なためです。 素人である患者や家族が病院側とやりとりをするのは非常に困難なため、弁護士に依頼することをおすすめします。 今回は東京〜高尾を結ぶ中央線沿線の医療問題に強い弁護士・法律事務所をご紹介します。中央線は利用客も沿線住民も多く、自宅付近や通...

カルテは開示されるのが原則 カルテとは、患者が受けた医療に関して、その診療経過等を記録するものです。医師及び歯科医師は、患者を診療したら遅滞なく経過を記録することが義務付けられています(医師法24条1項、歯科医師法23条1項)。 また、これらの記録は最低5年間保存しなければなりません(医師法24条2項、歯科医師法23条2項)。 自分が受けた治療に関して...

知人の小学生の娘が盲腸となり、緊急入院をした。しかし、1週間か10日ほどで他の病院に移り(両親いわく、看護師からここはダメなので転院しろと言われたとのことであるが、その事実は不明)、直ちに緊急手術となった。 転院先で開腹してみると、盲腸が破裂しており、腹部全体に膿が溜まっている状態となっており、「ドレーン」と言われる吸引器具で膿を排出しての手術であった...

医療過誤事件は難しい。医療側であれば専門的知識を有している者が依頼者であるから、専門分野に関する疑問点の解決が容易である。 しかし、患者側となると、依頼者はもちろん、我々も医療については素人であるから、医者の過失を立証するために、専門書を読破し理解しなければならないし、同分野の医師を訪ねて教えを乞うことになる。 現在では、医療過誤訴訟に協力する医師団が...

キーワード:病院(びょういん) 診療所(しんりょうじょ) この時期になるとお世話になることの多い病院や診療所。なんとなく病院のほうが規模が大きいというイメージがありますが、法律上どうなっているのでしょうか? 病院や診療所について定めている法律は、医療法です。この中で、病院とは「医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であつ...

Q 医師Aは、前回の診療費を支払っていないことを理由に、来院したBの診療を拒否しました。このようなAの診療拒否は許されるのでしょうか? 許される 許されない A 正解 (2) 医師には診療義務が課されており、正当な事由なく患者の診察要求を断ることができません(医師法19条1項)。この診療義務は、医師が患者に対して直接負担するものではなく、医師が国に対し...

Q 高校生のA太郎くんは、新型インフルエンザに感染した疑いがあったので、近くの個人病院へ診察に行きました。すると、医者Bから、まずは発熱相談センターに相談をするようにいわれ、診察をしてもらえませんでした。 しかし、医者には診療義務があり、患者からの診察要求を断ることができないはずです。このような医者Bの措置は許されるのでしょうか? 許される 許されない...

Q Aさんは、病院に行って処方箋をもらいました。そのあとすぐ薬局に行って薬をもらえば良かったのですが、うっかりして忘れてしまい、長い時間が経ってしまいました。 このような場合、Aさんは、処方箋さえ持っていけば、交付日から何日が経っていても、薬の処方を受けられるのでしょうか。医師から処方された処方箋は、交付日を含めて何日間なら有効なのでしょうか? 無期限...

Q 医師はカルテを保存しておかなければならない義務があるそうですが、何年間保存しなければならないのでしょうか? 3年間 5年間 無期限 A 正解(2) 5年間 カルテは、病院であればその管理者が、個人の開業医であればその医師が、5年間保存しなければならないとされています(医師法24条1項)。 この保存義務に違反した場合には、50万円以下の罰金に処されま...

キーワード:一般医療情報提供義務(いっぱんいりょうじょうほうていきょうぎむ) インフォームド・コンセント(いんふぉーむど・こんせんと) 皆さんは医療行為についてお考えになったことがあるでしょうか。 身体に触れたり投薬したり、場合によっては手術をしたりと、患者になかなかの負担を与えるものだと思いませんか。 このような医療行為にあたって医師に求められるのが...

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五十嵐 康孝 弁護士 東京都
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医療2020年07月15日
事務所のウェブサイトの中で一番アクセス数の多い記事が、法律問題ではなく、鼻...
皆川 洋美 弁護士
きたあかり法律事務所医療2017年08月18日
先日、「ペット保険」なる広告を見て、時代はここまで来たか、と感心することが...
明司 絵美 弁護士
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