田中 史子 弁護士

たなか ふみこ

田中史子法律事務所 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満2-8-1 大江ビル208
取扱分野
離婚・男女 民事・その他 裁判・法的手続
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子どもを連れての別居
夫婦が別居する際、自宅を出て行く妻(もしくは夫)が、相手方の同意なく子どもを連れていくことがあります。このような場合、「子どもの連れ去り」にはならないのでしょうか。 これは大変難しい問題だと思います。夫婦双方が子どもの親権を強く主張している場合、子どもを連れて家を出ることについて、相手方が同意するということは望めません。しかし、相手方とそのまま同居を継...
違法な監護の開始と親権者の適格性
子どもを一定期間継続して監護養育している親であっても、その監護が、子どもの連れ去り等の違法な行為によって開始されたものであるときには、そのことは親権者指定の判断要素とされます。 それまでの子どもの安定した生活を実力で変更することが、子どもの福祉に反する行為であると考えられ、そのような行為をする親は、親権者の適格性に問題があるということになるからです。 ...
親権者の決定における面会交流の許容性
離婚時に子どもの親権者の適格性を判断するにあたり、離婚後の面会交流の許容性を判断基準の一つとする考え方があります。 子どもにとっては、父親と母親が円満に生活し、両親からの共同監護を受けることが最もよいことです。しかし、夫婦関係が悪化した状態になると、夫婦が一緒に生活することがかえって子どもの健全な成長にとってはよくない場合もあります。そのため、やむなく...
きょうだい不分離の基準について
親権者の指定等においては、「きょうだい不分離の基準」というものがあります。 例えば長男、長女の2人きょうだいの場合、長男は父親が親権者となり、長女は母親が親権者となる、というように、きょうだいを別々にするのは相当ではない、という考え方です。 これは、きょうだいが共に生活することによって得られる体験が人格形成上重要であるということと、両親の離婚に伴って、...
平成29年12月5日最高裁第三小法廷決定
昨年12月5日の、子どもの親権・監護権に関する最高裁判所第三小法廷の決定を読み、その内容に感動したので、今日は、そのことについて書きたいと思います。 この事案は、協議離婚の際、父親を長男の親権者と定めたが、離婚前から母親が長男を連れて別居しており、離婚後も母親が長男の監護を継続しているという状況でした。その状況において、母親が家庭裁判所に親権者の変更の...
親権者決定における子の意思把握の方法
昨日のコラムで、「子どもが言葉で、親権者についての自分の意見を表明できる年齢については、おおむね10歳(小学校4、5年生)以上であれば問題ないとされています。」と記載しました。ただ、10歳以下の子どもであっても、子どもの意思を把握することが重要であることはもちろんです。 そこで、年少の子どもの意思を、どのように把握すべきかについて、書いてみたいと思いま...
親権者指定についての子の意思尊重
子の親権者・監護者の指定について裁判をするに当たり、子が15歳以上の場合には、子の意見を聞かなければならないことになっています(家事事件手続法152条2項、169条2項、人事訴訟法32条4項)。 また、子の年齢が15歳未満であっても、その子の意思を把握するように努め、子の年齢及び発達の程度に応じて、その意思を尊重しながら審判及び調停をすることが求められ...
親権者の適格性における継続性の基準
家庭裁判所において、親権者の適格性を判断する上で、重視される事情の一つに「継続性の基準」があります。 子どもの健全な成長のためには、親子の精神的結びつき、情緒的交流を途切れさせないことが重要であり、現在の子どものが安定しており、子どもが生活環境にも適応しているときには、できるかぎり、現在の監護状況を維持し、子どもの環境を変えないことが重要だという考え方...
親権者の適格性における母性とは?
家庭裁判所において、親権者の適格性を判断する基準の一つに「母性優先の基準」があります。 母性優先とは、乳幼児については、特段の事情がない限り、母の監護養育に委ねることが子の福祉に合致すると言う考え方です。子どもがまだ小さいうちは、スキンシップも含めて、母親の受容的で細やかな愛情が必要であるとされています。 しかし、子どもに対し、受容的で細やかな愛情があ...
親権者の適格性
親権者の決定は、子の利益及び子の福祉を基準としてなされなければなりません。ここで子の利益及び子の福祉というのは、父母のどちらが親権者になれば、子どもが健全に成長できるか、ということです。これを「親権者の適格性」と言います。 民法766条1項においても、「父母が競技場の離婚をするときは、子の監護をすべき者・・・・その他子の監護について必要な事項は、その協...