弁護士コラム

相続手続の流れについて -話し合いがまとまらなかったら?-

[投稿日] 2019年02月21日 [最終更新日] 2019年02月21日

① よく見かけるケース

 相続人の間で話し合いがまとまらない場合もあると思います。

 ⑴ 特定の相続人が生前又は死後に遺産を管理していたが、遺産の一部が行方不明になっている。当該相続人はどこに行ったか分からない、自分は与り知らない、被相続人に全て渡したと言っている場合。あるいは、逆に、遺産の使い込みを疑われている場合。

 ⑵ また、晩年、被相続人の看病をしたり、被相続人の事業を手伝っていたなどの事情があって、特定の相続人が法定相続分による分割を拒否している場合(いわゆる寄与分を主張している場合)。

 ⑶ さらには、特定の相続人が、生前贈与を受けている可能性があるため、他の相続人が、法定相続分による分割を拒否している場合(いわゆる特別受益を主張している場合)。

 ⑷ 遺言はあるが、筆跡が被相続人のものと異なる場合。遺言が作成された時、被相続人が重度の認知症になっており、自分で書いたとは考えられない場合。

 ⑸ 特定の相続人が、遺言を破棄し、遺言の内容を改変した恐れがある場合。

② 遺産分割調停・審判

 遺産分割協議がまとまらない理由は、事案によって様々です。こういった場合には、当事者間だけでは話がまとまらないので、弁護士に依頼し、家庭裁判所に対し、遺産分割調停の申し立てを行う必要があります。

 遺産分割調停は、第三者を交えた話し合いです。裁判所の調停委員会が、中立公平な立場で相続人の希望を聞き取り、双方の歩み寄りをサポートします。

 調停でも話がまとまらない場合は、審判に移行します。審判になると、裁判官が最終的な決定を行いますが、裁判官の判断には強制力があるので、相続人全員がこの判断に従わなければなりません。

 遺産相続については、ネットで検索すれば、様々な情報を目にすることが出来ます。法律がどのように定めているのかを知ることが目的なのであれば、ネットの情報のみでも良いかもしれません。

 しかし、重要なのは、法律を前提にして、具体的に、どのように行動すべきかです。ネットに書いてある事例があなたに当てはまると思い込み、ネット上のアドバイスどおりに行動していませんか。

 あなたの事例がそれらネットの記事が想定する事例ではないかもしれません。また、あなたの事例に特別な事情があって、ネットの記事が想定している範囲を超えているかもしれません。さらに、ネットの記事が間違っている可能性もゼロではありません。

 遺産相続については、必ず、一度は弁護士に相談してください。

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池田 克大 弁護士

取扱分野
相続 交通事故 借金・債務整理

コラムの内容は更新時のものであり、最新の情報と異なることがあります。