刑事贖罪寄付とは・・・

Legalus編集部さん 2016年01月30日

 仮釈放中に、ボランティアをする事や、他人に寄付を納める事は出来ますか。また、どのような手続をすればよいですか。



(50代:男性)

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Legalus編集部

     まず、仮釈放等とは、矯正施設に収容されている人を収容期間が満了する前に矯正施設から仮に釈放する措置のことです。少年院からの仮釈放等を「仮退院」、刑務所からの仮釈放等を「仮釈放」と言います。いずれの場合も、仮釈放等となった人は保護観察に付され、保護観察官や保護司から生活指導等を受けながら、自らの犯罪や非行について反省を深め、更生に努めていくことになります。

     そして、保護観察中の人が地域社会に貢献する活動を行うことを通じ立ち直ることを目的として、法務省保護局が社会貢献活動を実施しています。


     この社会貢献活動は保護観察対象者が行う事とされていますので、積極的に参加のための手続は必要ないでしょう。保護観察に付されている場合に、法務省保護局から案内等が来ると考えられます。一度、法務省保護局に問い合わせられてもいいかもしれません。


     次に、何らかの犯罪を犯した人が他人に寄付を納める手段としては、刑事贖罪寄付というものがあります。刑事贖罪寄付とは、事故に至らない交通事犯、脱税事犯、薬物事犯など、いわゆる被害者なき犯罪を犯したり、被害者と示談が出来ない事情がある犯罪者が、反省と贖罪の気持ちを表明するために、公益活動をしている団体などに寄付をするものです。贖罪寄付をした場合、被告人に有利な情状として量刑に斟酌される場合もありますし、検察官が起訴猶予処分の可否を判断する際の一資料ともなりえます。

     日本弁護士連合会法テラスが連携して刑事贖罪寄付の受付窓口となっています。手続としては、所定の「贖罪寄付申込書」に必要事項を記入の上、受任弁護士を通じて、最寄りの弁護士会へ申し込む事になっています。その後、当該弁護士会から「贖罪寄付を受けたことの証明書」が発行されます。


     なお、今回の相談のうち、前者は主に裁判が終わった後の事であり、他方、後者は裁判前の事です。仮に、相談者の仮釈放が「保釈」を意味するのであれば、後者が問題となります。

2016年01月30日

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